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【ゆるっと養生】本格的な冬到来!立冬の養生

みなさん、こんにちは。

今日から二十四節気の「立冬」に入り、暦の上では本格的な冬に入りました。

わが家はもうこたつを出したり、ふかふかのひざ掛けをお洗濯して、いつでもスタンバイできるようにしています。

今日から冬とはいいますが、本格的な寒さの訪れはもう少し先のよう。

朝晩の冷え込みを感じるようになりましたが、昼間はぽかぽかと温かい日もあります。

このころのほっとできる温かな気候を「小春日和」といいます。

「小春日和」の季語は冬で、晩秋から冬にかけて使われます。

冬は日照時間が少なくなり、自然界も葉が落ちて枝の中で命を蓄え、春の季節を待つようになります。

自然界が冬の厳しい気候を乗り越えるために冬ごもりするように、私たちも自然とこころは内向きになり、

人と会うのがおっくうになったり、外出を控えるようになります。

体も体温を一定に保つことにエネルギーをたくさん使いますから、しっかり五臓を労り、冬を乗り越えるエネルギーを蓄えていきましょう。

古典では冬は「閉蔵」といって、私たちが生きるのに必要なエネルギーや潤いを、蔵に閉じて大切に保管するように護る季節だとされています。

秋冬は空気が乾燥していますから「肺」を労りつつ、冬の厳しい寒さで弱りやすい「腎」もしっかり養いましょう。

精神的には、冬のこころは内向きになりやすく、うつうつと晴れないもどかしさを感じることもあります。

そうすることで大きく消耗しないように、こころや体を守る、自然の摂理に則っているのです。

寒さが厳しくなり、日照時間がこれからどんどん短くなれば、こころや体のバランスが保てなくなります。

冬の消耗から守るために、冬は睡眠と日光浴をしっかり取るようにしましょう。

これからどんどん夜が長くなるのに合わせて、夜は早く寝て、朝は温まったお部屋でゆっくり起きること。

冷え込みの強い日は、エアコンなどの時間予約を活用するなどして、お部屋を温めておくのもおすすめです。

昼間のわずかな晴れ間には、特に意識して日光浴をして、こころや体をゆるめたり、リラックスしたり、陽気を補給しましょう。

特に背中は大事なツボがたくさん集中している場所なので、背中を太陽に向けて温めるとさらに効果的です。

体を温める食材は、えび、鮭、ブリ、牡蠣、鶏肉、カボチャ、生姜、にんにく、ねぎ、金柑、なつめなど。

「腎」を養う黒ごま、白ごま、黒豆、黒きくらげ、山いも、ブロッコリー、舞茸、豚肉、牡蠣、あさり、カシューナッツなど。

りんごは消化を助けて、のどの渇きを取って潤し、熱のある赤い風邪を癒します。

みかんは食欲不振やイライラ、うつうつに。

みかんについている白いスジも、痰をとるなどの良い栄養があるので、一緒に食べましょう。

寒くなると、お鍋が食べたくなりますよね。

寒くなるとおいしいお鍋は「もと」を使わずに、昆布だしでさっぱりと、水炊きやしゃぶしゃぶがおすすめです。

温めの食材として、エビ、ブリ、鮭、タラ、鶏肉と、旬の美味しいレパートリーもあります。

大根おろしは涼性で冷ます性質ですが、温めの食材や薬味などと合わせることでバランスを取ります。

大根おろしは汁にも消化酵素がたっぷりで、天然の消化剤ともいわれています。

冬のお鍋は、ポン酢や大根おろしのあっさり味で頂きましょう。

温性の食材の中で、立冬の今日は「ブリしゃぶ」をおすすめします。

実は、ブリの旬は今。

ブリは体を温めて、胃腸の働きを整えて、疲労をとって、元気にしてくれて、消耗するエネルギーや血を補い、潤いも補給してくれます。

お弁当のおかずにはブリの照り焼きを。

少量のはちみつと酒とお醤油で、本当にさっと作れて、脂がのっているのでごはんとの相性も抜群です。

のどの不調やお肌の炎症がなければ、少量の生姜を加えて、温め力をさらにアップしてもいいかも。

黒豆は平性で、冷やさず、ほてらさず、カフェインもないので安心して飲食できます。

黒豆は冬の寒さで消耗する気力を補い、疲労をとり、

これからの厳しい寒さで弱りがちな「腎」を元気にし、冷えで滞りがちな血流を良くすることで、血を末端まで届けます。

生命力と老化に関わりの深い「腎」を養うことで、足腰の弱りやだるさ、髪や耳の不調、頻尿などの老化に伴う不調を緩やかにしてくれます。

ティーパックの黒豆茶は、やかんでたっぷり作れてとても便利。

水筒にして、出先に持っていくこともあります。

煎り黒豆ひと摑みくらいに直接お湯を入れて、黒豆茶を楽しみ、ふやけたお豆もぽりぽり頂くのもおいしい。

ごはんと一緒に炊いたり、はちみつや黒糖で甘く煮たり、スープにしたりと大活躍です。

レンチンしたかぼちゃに、少量のはちみつとお醤油で炒り、これまた腎を養い血や潤いを補う黒胡麻とともに頂く冬の一皿。

かぼちゃの温め力と寒さからの疲れを労ってくれる、ぽかぽかになれる一品の出来上がりです。

これからのお風呂は、骨の髄まで染みるように気持ち良いですよね。

その日の冷えや疲れは、その日のうちに。

夜はできるだけ湯船に浸かり、冷えをしっかり追い出しましょう。

お風呂の温度は42℃以上だと血感を収縮させてしまうので、40〜41℃くらいが最もリラックスできるでしょう。

今日も最後までありがとうございました。


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