見出し画像

EDのタイプと主な原因|ゆるり的勃起学|睾丸セラピストIzumi

EDと一言で言っても、症状には個人差があり、原因も多岐にわたり、原因の特定も困難です。だから、改善や機能維持のためには、結局いろんなことを気を付けないとってなっちゃうんですよね。
EDの原因を知っておけばリスク回避をしやすくなりますし、早めにケアしようと思えると思うので、サクッと目を通してみてください。


ED(勃起不全)とは

EDは「勃起障害」や「勃起不全」ともいわれ、満足のいく性行為ができない状態を指します。EDというと完全に勃たないイメージが強いかもしれませんが、完全に勃起しない状態だけがEDではなく、勃起しても硬さが不十分な場合や勃起を維持できない場合、勃たない時もある、中折れすることもあるといった状態もEDに含まれます。
加齢とともにEDになる割合は高くなりますが、最近は20代~30代の若い世代にも急増してあり、20代男性の約26%が軽度から中等度のEDを経験しているというデータもあります。


EDの主な症状

  • 性欲や興奮はあっても、勃起に時間がかかる。

  • 緊張で勃起しない。

  • 勃起しても硬さが不十分。

  • 勃起が持続しない。

  • 途中で萎えてしまう。(中折れ)

  • オナニーは問題ないが、性交時硬さが不十分、萎える。


EDの重症度

軽度

たまに硬さが不十分な場合や、持続力に欠けるような場合がある状態。
(たいていの場合は勃起することができ、硬さや持続力に関しても問題がないことが多い。)

中等度

軽度のEDと比べると勃起できる回数は大幅に減り、勃起の持続力も弱い。
性交がうまくいく時もあるが、うまくいかない時の方が多くなる。

重度

勃起できずに性交不可能な状態。


EDのタイプ

  • 器質性ED

  • 心因性ED

  • 混合型ED

  • 薬剤性ED


器質性ED

血管や神経など、身体的な異常が生じることで起きるEDのことを指します。
メタボリックシンドローム・生活習慣病(高血圧・糖尿病・脂質異常症など)の方は要注意!

【器質性EDの原因①】血管障害

動脈硬化などの血管障害により、陰茎の海綿体への血流が悪くなることでEDを引き起こします。(動脈性ED)
動脈硬化は加齢、高血圧、糖尿病、脂質異常症(高コレステロール血症・高脂血症)、喫煙、飲酒などの危険因子が重なることによって発症しやすくなります。

陰茎に血液は流れ込むものの、 陰茎の静脈に問題があり、血液を陰茎内に維持することができない、静脈性EDもあります。

【器質性EDの原因②】神経障害

神経に障害が発生すると、勃起の信号が陰茎まで届かずEDを引き起こします。
神経障害を引き起こす原因として、糖尿病性神経障害、てんかん、パーキンソン病、脊椎損傷や脳卒中、椎間板ヘル二ア、パーキンソン病などが挙げられます。

神経系EDの場合、ED治療薬や睾丸マッサージの効果はあまり期待できません。

【器質性EDの原因③】内分泌性

ホルモンの分泌亢進や低下によってEDを引き起こします。
ED発症に関わるホルモンは、主にテストステロン、甲状腺ホルモン、インスリン、プロラクチンの4種があります。


心因性ED

心因性EDとは、身体機能には問題はなく、心理的・精神的な要因もしくはパートナーとの関係が要因で起きるEDを指します。
心因性EDの場合、朝勃ちやオナニーでは正常に勃起できるものの、性交になるとEDになってしまう方が多いです。
また性交の相手によって症状が変わる場合も、心因性EDの可能性が高いです。

【心因性EDの原因①】現実心因

現実心因とは、日常生活で起こり得るストレスに起因したものです。
性行為とは直接関連のない要素によってEDになることもあります。
現実心因の例としては、以下が挙げられます。

  • 仕事や人間関係などのストレス

  • 緊張・不安(失敗経験・経験不足・予期不安など)

  • プレッシャー(妊活・不妊治療など)

  • パートナーとの関係悪化

勃たなかったらどうしよう、中折れしたらやだなって思うとそうなる!
だから勃起は難しい。
これに関しては、また別途まとめようと思います。

【心因性EDの原因②】深層心因

深層心因とは、表面には現れない心の奥に潜む不安や怒り、悲しみなどを指します。

  • コンプレックス(性に関する・女性・自分の身体など)

  • 過去の性的なトラウマ

  • 幼少期のトラウマ

  • 性行為への嫌悪感

【心因性EDの原因③】精神疾患

精神疾患が原因となり、心因性EDを引き起こす可能性があります。
主な精神疾患の例としては、以下が挙げられます。

  • うつ病

  • 統合失調症

  • 不安神経症

精神疾患とEDを合併している場合、精神疾患の治療を優先しましょう。また、抗うつ薬などを服用している場合、薬剤性EDを発症する可能性があります。
EDに対する不安やストレスが強い場合は、主治医に相談しましょう。


混合型ED

混合性EDとは、心因性EDと器質性EDの2つの要因が混ざり合って生じるEDのことを指します。
EDになる原因は1つとは限らず、複数の原因が合わさってEDを発症する場合が多いといわれています。そのため、原因の特定が困難で、改善に時間がかかってしまうことも多く見受けられます。


薬剤性ED

薬剤性EDとは、治療のために服用している薬が原因となり発症するEDを指します。
ただし、副作用の発現には個人差があるため、EDを発症するかどうかも個々で異なります。薬剤によっては、添付文書に副作用として「勃起不全」と記載されていない場合もあるそうですので、気になる方は主治医、薬剤師に確認しましょう。

【薬剤性EDを引き起こす可能性がある薬】

  • 降圧剤

  • 抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬、抗精神病薬、気分安定薬

  • 注意欠陥・多動性障害治療薬(ADHD治療薬)

  • 男性ホルモン抑制剤、抗アンドロゲン剤(前立腺やAGA治療薬)

  • 脂質異常症治療薬

  • 抗潰瘍薬

  • 呼吸器官・アレルギー用剤

薬剤性EDは、薬剤の種類を変えたり、薬剤の服用を中止することで改善できる場合もあります。
ただし、自己判断で薬の服用を中止したり服用量を減らしたりせず、主治医に相談しましょう。


これだけ覚えて

  • 完全に勃起しない状態だけがEDではない

  • EDの原因は1つではない

  • EDの原因特定は難しい

  • メタボ、生活習慣病、うつはEDのリスク上昇

  • 自分の勃起を観察しよう



いいなと思ったら応援しよう!

睾丸セラピストizumi|ゆるり公式note
よろしければ応援お願いします! いただいたチップは男性機能向上の活動費に使わせていただきます!