見出し画像

ハイキューが教えてくれた!人生の主人公になれる方法

「#ハマった沼を語らせて」という投稿コンテストのテーマをみて、私の沼について書いてみようと思う。

追記(2025年2月21日):
この記事を書いた2月20日はハイキューの連載開始13周年(2012年2月20日)だったみたいです。おめでたい🎉



推しに出会う前の自分

ハイキューというアニメが話題になっているのを知ったのは、まさにコロナ禍の真っ只中だった。結婚を機に日本を離れて1年もしない間にコロナが流行した。日本にいる友達とも会えず、外に出ることも少なく、ただ引きこもる日々。日本語が恋しくて、日本文化が恋しくて。今までアニメなんて姉弟が録画していたものを一緒に見るくらいで、自分から見ようとしたことがなかったけど、日本語に触れたくてアニメを見始めた。たぶん100作品くらいみたんじゃないかと思う。廃人のように毎日アニメばっかり見ていた。

そんな中、ハイキューの漫画が10周年を迎え、Twitterでも「ハイキュー」の文字を頻繁に見かけるようになった。 正直、私はスポーツ漫画に対して良い印象を持っていなかった。

スポーツ漫画って、運動が得意な人とか、スポーツが好きな人だけが共感できるものだと思っていたから。私のように運動とは縁のない人間には、きっと共感できる要素なんてないだろうし、逆に見ればコンプレックスを感じるだけだろうなと。そんな風に思っていたから、これまでスポーツ漫画は避けて通ってきたし、絶対に好きにならないという謎の自信すらあった。今思えば自分でフラグを立てて、見事に回収している。

そうしてアラサーにしてアニメ漬けの道を歩み始めて、興味が湧いた色んなアニメを見ていた。そうするうちに、見たいアニメが思いつかなくなっていた。コロナ禍で苦しいのはみんな同じで、友達や家族もそれぞれの生活があるから頻繁に連絡することも気が引けて。けどなにもせずボーっとしていることが一番苦痛で。正直、最初は「見たいものが見つからないから、一旦つけてみよう。面白くないとはおもうけど」という気持ちだった。そうやって仕方なくハイキューを見始めた。本当に失礼すぎる。



ハイキューにハマった理由

気がつけば、私は完全にハイキューに魅了されていた。最初は、ストーリーにわくわくさせられるな、結構面白いかもって思っていた。しかし、すぐにその魅力はそんな程度ではなかったことに気づいた。

ハイキューのすごいところは、どのキャラクターも自分の人生の主人公であることだと思う。烏野高校のメンバーだけじゃなく、春高に向けて対戦校として敗れていくキャラクターたち。それぞれが自分の目標に向かって戦い、成長していく姿が描かれている。そのどれもが、自分の人生とはまったく違うのに、どこか共感できる瞬間があった。

登場人物たちは困難が目の前に立ち塞がったとき、立ち止まってしまいそうになる場面があった。それでも視点を変えながら、前に進み続けようとしていた。その姿勢に、私は感動し、勇気をもらった。

そして、何よりも魅力的だったのは、**「悪役がいない」**ということだ。どのキャラクターにも悪意がない。どんなにライバルでも、みんなバレーボールが好きで、互いを尊重し合っている。そんな描写が私にとって心地よくて、素直に応援したくなった。



推し活が変えた私の心の中

推し活をして、私の心に大きな変化があったことに気づいた。

以前の私は、何か問題に直面すると、すぐに自分を責め、自己嫌悪に陥って、その場から逃げだしたくなることばかりだった。でも、ハイキューを見ているうちに、登場人物たちがどんな困難にも前向きに立ち向かっていく姿を見て、少しずつ心の持ち方が変わってきた。

例えば、**「もしあのキャラクターだったら、どう立ち向かうだろう?」と考えるようになった。推しのキャラクターたちが壁にぶつかっても、諦めずに進み続ける姿を見て、「私も私なりの方法で前に進むための努力をしてみよう」、そう思えるようになった。

それに「推しに恥じない自分でいよう」という初めての気持ちが生まれた。二次元の推しだからどう考えても会えることがないので妄言であるのは承知している。これは心持ちの問題で。こんな風に前向きに考えられる自分に出会わせてくれたハイキューという作品に対する私の愛情表現だと思ってほしい。
私の作品への最大のリスペクトを表わす気持ちが「推しに恥じない自分でいよう」という考えに消化されたのだと思う。この作品に出会えたことを幸せに感じて、この作品をリスペクトする気持ち、そして「この作品を好きだと言う自分自身も誇れる存在でありたい」。そういった思考に行きついたことで私の心や思考は変わった。

これはまさに推し活による変化だと思う。推しを応援することで、ただの趣味や楽しみではなく、自分の人生をもっと積極的に生きようという気持ちが芽生えた。




これからの私

今、振り返ると、あの時ハイキューを見始めたことが、私の中で一つの転機だったと感じる。あの時、もしもスポーツアニメを避け続けていたら、私はこれからも自分のコンプレックスに向き合うことを避け続けていたと思うし、今、こんなに前向きな気持ちを持てなかったかもしれない。

ハイキューに出会い、推し活を通して人生をもっと楽しむ方法を見つけることができた。

私が今、目指しているのは、「自分の人生の主人公になること」。ハイキューのキャラクターたちのように、自分のペースで、一歩ずつ成長していけたらいいなと思っている。

私にとっては「ハイキュー!!」がそれだっただけで。でも自分が推したいものに出会えたら、それを全力で推すことで昨日よりも前向きになって少しずつ自分のことを好きになれる、それが推し活の最大の魅力だと思う。


#ハマった沼を語らせて

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集