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アドバイスは良い悪いじゃなくて《不要》なんだよね

やっちまった自分への戒め。

私はアドバイスされるのが苦手。
今すぐ取り入れたい!と思えるものなら良い。
でも自分にフィットしないアドバイスの場合、リアクションに困る。
少なくとも相手は私のために言ってくれているはずだから、無碍に扱うことはできない。
それを考慮しながら返答を考えるのは凄く頭を使う作業で、心の負担になるのだ。

それなのに。

仕事を頑張りすぎてメンタルに不調が生じている人の話を聞くと、何か言いたくなってしまうのだ。

私自信が仕事を重要視し過ぎて、何年もメンタルの不調と体調不良に悩まされた。
こんなになる前に、もっと早く行動すべきだったと後悔したし、早期発見・早期対処の重要性を感じた。
いつまでこの体調不良が続くのかと絶望し、藁にもすがる思いで対処法を調べて、他の人の経験談に救われていた。
だから「私はこうしたら楽になった」ということをシェアしたくなってしまう。
勝手に自分を重ねてしまう。

最近は夫とのことでメンタルケアを学んで、自分自身が大きく変わった実感があるから尚更シェアしたくなってしまうのかもしれない。

頼まれてもいないのに、悩んでいる人に自分の経験談を伝えた。

そして「アドバイスは求めていない」という意思表示をされた。

ハッとしたというより、ガツンと来た。
きっぱりと一線を引くその意思表示は、丁寧な言葉で飾られていた。
この意思表示をするのに、どれだけ頭を使わせてしまったのだろう。
どれだけ気を遣わせてしまったのだろう。
申し訳なさでいっぱいになった。

自分が恥ずかしかった。
何を思い上がっていたのだろう。
カウンセラーにでもなったつもりか。


「あなたの意見を聞かせてください」と明言されていない限り、アドバイスはただの自己満。
良いとか悪いとかじゃない。不要なのだ。




以前、職場で私と似たようなタイプの若い女性がいた。
職場での評価を気にしすぎて、自分を実際の自分より良く見せたくて、頑張って勉強して、何でも引き受けて、残業して、何でも完璧にこなしてた。

彼女はパートとして入ったが、将来的には正社員にしてもらいたいと願っていた。
だからパートの範囲を超えて仕事をしていた。

そんな彼女のことを、若い頃の自分と重ねて勝手に心配していた。
このままだと、壊れちゃうなって。

そんな彼女が妊娠して、産休を取ることになった。
彼女とはあまり話す機会が無かったが、産休前に彼女からランチに誘われた。
ずっと私と話してみたかったのだと。

良い機会だからと、ずっと自分と重ねて心配していたということを打ち明けた。
「すぐに復帰して仕事の遅れを取り戻さなきゃって、今から焦っていませんか?」と聞くと「よく分かりますね」と言って彼女も不安を打ち明けてくれた。

私の身の上話をして、「このままだと体調を崩してしまいますよ」と言うと
「わかってるんですけど、性格的にどうしようもないんです」と。

そのランチ以降、彼女には会っていない。
他の人から聞いた話によると、育休を経て復帰したが、遅れを取り戻そうとする彼女は心の余裕が無くなり、仕事と家庭の両立が出来ず離婚し、イライラを周りにぶつけて仕事も上手くいかなくなり、退職したらしい。

私がアドバイスしようがしまいが、彼女の選択には何も影響がなかった。
だったらあのランチで、上司の悪口でも言い合って笑い飛ばしていた方が良かったのかもしれない。
彼女は私と会話をしたかったのであって、アドバイスを求めてランチに誘ったわけじゃないんだから。



してしまったことは変えられない。
良い教訓になった。今気付けて良かった。



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ガラスのココロ
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