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理解されない場所で立ち止まらない

おにぎりと温めたお味噌汁を持って家を出た。目的地は別にあったけれど、なんだか心が海を求めていたような感覚で、気づいたら海へ向かっていた。海は家から歩いて行ける距離にある。厚着をして正解だった。

いつも朝はたっぷり食べるけど、最近はコーヒーと果物で済ます日もある(理由はまた別の機会に書けたらいいな)。この日は朝ごはんを食べていなくて、海に着く頃にはお腹が空いていたから、持ってきたおにぎりとお味噌汁を食べて、しばらくぼーっと過ごしていた。

せっかくだから少し動画を撮ろうかなと思ってカメラを回した。「のんびりした日常vlogにでも使えたらいいな」なんて考えながら。

出来上がった動画はこちら(vlogはどこへやら)

以前「春のまどろみ」をテーマにした「目の前に見えている世界は本物ですか?」という動画を作った。現実の風景に線画を絡ませる表現がすごく楽しかった。「視聴者のことを考えれば2、3分でまとめるべき?」と思いつつ、好きに作ろうと決めて10分以上の動画に仕上げた。また"ああいうモード"になれたら作りたいと思っていたけど、なかなか簡単になれるわけでもない。ただ、前回アップした「ひとりになった時、あなたは何を感じる?」のおかげもあって"ああいうモード"が出てきていたから作ってみることにした。

目の前に見えている世界は本物ですか?

ひとりになった時、あなたは何を感じる?

以前と同じことをするだけでは面白くないから、今回は「空間」を意識してみた。イラストレーターに「ブレンド機能」というものがある。丸と星を描いたとして、その中間を補うような形を自動で生成できるツールで、色の中間を生成することもできる。

ブレンド機能でできること

そこから発想を広げて、私の線画が風景から生まれる瞬間や、線画が風景に溶け込んだあと、さらに存在しない風景が続いていくような景色を、どうにか作れないかと考えた。形と形の間に存在する見えない何かを浮かび上がらせるような、不確かな境界線を埋めていくような。

結果、ある程度イメージしていたものは形にできたけれど、一部低画質な素材も混ざってしまった。とはいえ画質が荒いからと言って作品のクオリティが下がるわけじゃないと思っているけれど…(普段のvlogでもわざと画質が荒いシーンを使うことだってあるし)。それに今回の挑戦は、0から1でイメージしたものを、1から10へと拡張すること。その過程で、初めて使うツールを取り入れて、今までぼんやり考えていたアイデアを表現したかった。

佐藤航陽さんの言葉に「自分の活動が他人に理解されなくても腐ってはいけない。遠くに行きたいなら近くの人に理解されないのは当然。実力をつけて、理解してくれる人がいる場所まで自分が移動すればいい。」というのがある。この言葉が最近、ものすごく響いている。佐藤さんの考え方にはいつも背中を押されていて、挑戦や変化を恐れずに進むその姿勢に勇気をもらっている。

少し前にとあることに足を踏み入れる前、直前まで足が震えていた。でもその時佐藤さんのXをスクロールしてたくさん読んで心を落ち着けた。「遠くへ行きたい?だったら近くの理解ばかりを求める必要はないよ。理解されないことに心を痛める必要なんてない。理解される場所まで君が進めばいいんだ。」 この動画は、そんな私の心境から始まっている。

もうひとつ、最近ひっかかった佐藤さんの言葉は「人間は『だいたい同じぐらいの活動量の人』との付き合いに落ち着く。動き回る人と止まってる人では自然と接点は減る。自分の状態を知りたければ、周りにいる人を観察すれば良い。」というもの。

もうすぐ北海道に引っ越して9ヶ月。生活はどんどん加速している。今、活動的な人たちとのつながりが増えてきている。私はそのスピードについていきたいと思っている。食らいついてでも。その分、引っ越す前の交友関係が薄れてしまうこともあるかもしれない。でも、その人たちもとんでもない活動量になって再び出会える未来もあるんじゃないかと思ってる。だから今は、自分を見て、自分の周りを見て、動き続けたいと思う。

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