もし首相が30代、40代の女性だったらVol.3
サンナ・マリン 氏に続いて、ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相を紹介します。
アーダーン氏は、18歳で労働党に参加して以来、20年近く政治活動に関わり、37歳でニュージーランド史上最も若い首相となりました。
首相だけではなく、国家安全保障・情報担当大臣や、子どもの貧困削減担当大臣の役割も担っています。
特に子どもの貧困については重要事項として捉え、2019年より世界で初めて国家予算に「Well being Budget」という幸福予算を組み、子どものWell Being支援を導入しました。
また、ニュージーランドで追求している概念を"Kindness"という言葉で表現しており、アンダーン氏の言葉には優しさや思いやりを感じます。
2019年クライストチャーチモスク銃乱射事件後のスピーチで、被害者のイスラム教徒たちのことを「 They are us (彼らはわたしたちだ。)」と強調しました。そして、思いやりや共感、愛を持って事件の対応をすると伝えました。
私が初めてジャシンダ・アーダーン氏を見たのはBCCのインタビュー動画でだったのですが、人の話を親身に聞いている若い女性を見て、インタビュアーに違いないと、勘違いしていました。
アンコンシャスバイアス(unconscious bias)とは、「無意識の思い込み」「無意識の偏ったモノの見方」「無意識の偏見」など、さまざまな言葉で表現されている概念(〜アンコンシャス・バイアス研究所より引用。)ですが、私自身、「首相は若くなく男性であり、人の話を聞くのではなく話す人」という思い込みを持っていることに気づかされました。
今回、男女平等ランキング上位国や、3人の若い女性首相について調べることで、自分には思い込みや偏見があると意識できるようになったと思います。
今後、アンコンシャス・バイアスについて調べてみようと思います。