息子よ you are so powerful
先日の投稿で、息子の問題と私の問題をくっきり線引きし、私の問題だけに取り組んでいくことこそが、「わたしがわたしを生きる」ことなのだ!ということを書いた。
投稿に書いた通り、翌日には、関わり方を変えていく!ということを息子に宣言した。昼夜逆転に関しては、あっと驚く予想外の展開になったのだが、それは別の機会に書こうと思う。
今は、総じて極力何も言わない!を実践というか実験?中。何か言いたくなったらグッと堪えて自分に問う。「それ本当に私の願い?それとも私の恐れや不安?」もし、私のコントロール欲で言おうとしてることだった場合、言わない選択をする。胆力。
これ、超おもしろいから、難しいお年頃の子育てに悩んでいるお母さんお父さんには、ぜひやってみてほしい。ほとんどが自分の不安やコントロール欲から言ってることに気づくから苦笑。これ止めると、言うこと何もなくね!?会話なくね!?みたいなのがやってくる笑。だいたい、言わない選択ができなかったり、耐えられなくなって言ってしまう、みたいになる。でもしばらくやってそれに慣れてくると、息子が夢中になってるYouTuberの話とか、観たい映画とか、欲しいものとか、ほんのふとした他愛もない話の中にいかに息子の情報が詰まっているか、てことに気づく。そういう他愛もない会話を、自分のコントロール欲から発する言葉が奪っていたんだな、ということにも気づく。
そして、何も言わないことに私が耐えることさえできるようになれば、息子は大概自分でなんだってやるし、時としてこちらが助けられるようなことすら起こったりするのだ。
琵琶湖旅の初日、クルーズから帰ってきて夕飯に出かけるまで、少しホテルでゆっくりする時間があった。私も息子も娘も、それぞれに好きなように過ごして寛いでいた。私はイヤホンしてマリコさんのヨガをやっていて、めっちゃ気持ちよくなり、至福のシャバーサナを楽しんでいた。
そんな時、突然息子の声「ねぇ!」「ねぇってば!」
眠ってはいなかったが、すっかり瞑想の世界に浸っていた私。それを阻まれて半ばキレながら「なに!?」とイヤホンを外して返事をすると、「出なくていいの?」と息子。えっ!?と時計を見ると、シャトルバス出発まであと5分切ってる!!!「きゃーーーーー!出る!出なきゃダメ!ありがとう!」ダッシュで靴を履いてシャトルバスセーフ。夕飯予約時間バッチリ到着。ふー助かった。息子さま。
息子は、ゆったりタイムの前に私が「●時のシャトルで出かけるからね」と言ったのをちゃーんと聞いていて、寝てる(ように見えたんだろう)私に声をかけてくれたのである。頼れる息子。
こんなふうに、自分が抜けている方が、息子はシッカリするし、きっと息子も心地よいだろう。こんなことが、最近とてもたくさんあるのだ。
琵琶湖最終日、私と娘は、滋賀在住の私の友達と車で出かけ、息子は自由行動にした。今回の旅行は、私が私を満たすための旅行、と決めていたので、息子には「ママが行きたいところに行くし会いたい人に会う。嫌な場合は別行動で」ということを伝えていた。息子は現在、スマホがない。なので、自由行動後の待ち合わせは、「初日に京都駅で麺を食べた店の前に17時」という、なんとも昭和な約束のみ。
私と娘は16:50に到着。
17時、息子、こない。
まぁこないだろう。
17時5分、息子、こない。。
ま、まぁ5分くらいこないだろう。
17時10分、息子、こない。。。
えっと、本当に来なかった場合どうするんだっけ、なんも考えてなかったな、、考えても、どうしよーもないな、息子から電話かけてこない限り、私からはアクション取れないな、、、
17時15分、息子、こない。。。。
はーーどうしよ、そういや店の名前も言わなかったな、メモに店名と地図くらい書いてくればよかったかも、10分以上遅れる場合必ず電話とかなんとか、決めときゃよかったかもーー
17時16分、息子、きたーーーーーー!!!!!
遅いよーーーーーいよいよ心配してきてどーしよーどーしよーもないを繰り返してたんですけどー電話くらいしろー!で、どこ行ってたの?なんで遅かったの?と私の安堵から質問攻め苦笑。
息子はひとりで彦根城に行き、ちゃんぽんを食べたらしい。帰りの切符を買って改札を入ったところでトイレに入ってそのトイレに切符を忘れて電車に乗ってしまい、3駅進んでそれに気づいて舞い戻り、切符を回収して改めて新快速に飛び乗った、とのこと。その新快速を逃すと新幹線の時間に間に合わないから電話かけてる暇なかった、とのことだった。。
まぁ、なんかしらはやらかすと思っていたし、結果オーライでめでたしめでたし。新幹線の中で、「ひこにゃんいた?」と聞いたら、「あ、そーだ」と言って妹にひこにゃんバッチのお土産を渡してくれた。きゅん。
こうして、息子の大冒険は楽しく終了。私も旧友に会えたし、行きたかった信楽と叶匠寿庵寿長生の里を大満喫できて、素晴らしい旅の締めくくりとなったのである。
ちなみに余談であるが、息子の大冒険は旅の前から始まっており、1人で名古屋に行ったり、スマホなしでじいじと新幹線車内待ち合わせをしてスノボに行ったり、最近では自転車でお台場に行って映画を観てくる、と出かけてみたり。やはりすごいパワーの持ち主である。
お台場は迷いに迷って日本橋まで行ってしまったらしく、交番で道を聞いて2時間以上かかって到着したそうだ笑。映画には15分遅刻。帰りは足が限界だから迎えにこいと、公衆電話から電話をかけてきた。そして翌々日には、15分見逃したから同じ映画を観てくると、今度は六本木まで自転車で出かけて行って無事ミッションを完遂してきた。
現代っ子にして、公衆電話の使い方もマスターし、スマホがなくても世界には出ていけるのだということを、日々体験している息子。あっぱれだ。あとは人に会えるようになれたらいいね。自分の全てを受け入れたら、人に会うのも安心できるようになると思うんだ。これからも、自分の持ちうる全てを信頼して生かしていってほしい。
母はなるべく邪魔をしないよう、自分のことに注力する所存である。
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