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【感想】『影響力の武器』ロバート・B・チャルディーニ、誠信書房(2014年)

大学の授業で使う専門書のような重量感のある内容になっています。

理解するには時間がかかり、実践するにはさらに時間を要しそうです。

実証実験をもとに仮定、実験、検証という科学的な方法が細かく書かれているので、読み応えは抜群です。

一日で読もうとしない方がよいかもしれません笑

しかし、誘惑の多い現代社会において、本書の内容を自分のものにできれば、人生はより豊かになるだろうと感じさせてくれる本です。

実は自分の行動が、相手による誘導によって導き出されたものだとしたら?

モノ・コトが飽和していく中で、セールスマンたちはあの手この手で人に購買意欲を持たせようとしてきます。広告代理店の販売戦力にも同じような手法が取り入れられています。

本当なら、買うか買わないかは、買う本人が決めるのであって、相手に買わされるのをみなさん嫌うと思います。

そんな中、影響力の武器を身につけている人は、買うと決めさせるための誘導が巧妙で、いつの間にか自分で決めたから買うぞという気持ちになってしまっているのです。

その方法は本書の中でもいくつも紹介されており、私も見に覚えのあることがいくつもありました。

本書をマスターすれば、自分のお財布を守る手段が見つかるのと、相手を動かす武器が手に入るかもしれません。

悪用は厳禁ですが。。。

しばらく繰り返し読んでみて、身近なところから実践していきたいと思っています。

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