映画『生きる』を観た
土日月は三連休だった。ドラマや映画を色々観た。
土曜日は、ゴロゴロして過ごしたが、ゴロゴロしながらネットで『地面師たち』を観た。とてもおもしろかった。今までは綾野剛がなんだか好きになれなかったけど、今回ようやく好きになった。はまり役だった。
日曜日もゴロゴロ過ごした。綾野剛つながりで、『新聞記者』(ドラマ版)を観た。以前には映画版を観て、かなり追い詰められた気持ちになったのだけど、ドラマ版は落ち込みすぎない展開になっていた。それでもそれなりに落ちるけれど。思えば私が、公務員いやだなと思ったきっかけって、この映画を鑑賞したことだった気がする。
綾野剛が良い。(あと、田中哲司が、こわい)これからもチェックしたい。
月曜日はジムに行き、20分走れた。長いことよく履いた靴の底が剥がれてしまったので、接着剤をショッピングモールまで買いに行った。もうちょっと頑張って履く(畑でドロドロになりそうな日とか。)ストッキングも欲しかったので買った。ストッキングはすぐ破れるので心からもったいないと思っている。かと言ってなしで過ごすわけにはいかない。
帰ってきて、母と、黒澤明監督の『生きる』を観た。以前、『クララとお日さま』を読んだというnoteを書いたら、カズオイシグロつながりで、フォロワーさんがおすすめしてくださった。(本当にありがとうございます。)
『生きる LIVING』はカズオイシグロが脚本を書いた2022年の映画。この作品は黒澤明監督の作品『生きる』(1952年)のリメイクである。
今回はオリジナルの黒澤明監督の『生きる』を観た。私も、準公務員だったから雰囲気はわかるけど、誤解を恐れず言えば、働く側にすれば、公務員はなんにもしないのが一番だ。なにか「いらんこと」(不必要なこと)をする人は必ず嫌われる。その代わり偉い人の声は大きく、「鶴の一声」で動くことも多い。上意下達の組織。いらんことをする人は嫌われるし、役所は小さな狭い世界だから、嫌われてしまうとそのあとずっと大変だ。だから、『生きる』のストーリーは、現実的だと思った。
人が何かに熱意を持って取り組むとき、必ずしも評価されたり、全方向から喜ばれるとは限らない。身内にすら誤解されることもある。しかし、環境がいくら厳しくても、創造的に生きることはできる。その力は目に見えないけれど、かならず他の誰かに伝わっていくと信じる。私も普段は創造的とは言えない仕事をしているけれど、熱意を持って創造的に生きることはできる。小さな弱い力ではあるけれども、私の行いがきっと誰かの力になると思いたい。そして主人公の渡辺さんのように、ひとりで歌を歌うように死んでいけたら、それは幸せだと思う。