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大学院1年目の読書録 その1 「アイデアのつくり方」
ガイダンス期間も終わって、悩みに悩んだ履修登録も決まりました。欲張りな自分は、後期には、
・コロナも少しは落ち着いて趣味のバンド活動も再開出来るかも?
・余裕があったら別の研究科(実務教員養成科)の自由科目も取ってみたい!
などの気持ちから、前期に詰め込むまで詰め込んで講義登録をしてしまいました。
同期生と比べ、元々の素養も不足し、また頭の働きも鈍った自分が、なんともまあ、無謀なことをしてしまったものです(少しだけ反省気味)💦
ですが、せっかくの勉強期間ですので、各講義の先生方がお勧めしてくれる書籍や参考書はできるだけ目を通そうと、決意だけは立派に立てました。
自慢ではないけど、本当に覚えていられないニワトリ頭の私ですので、備忘録として、読んだ本を記録していこうと思います。
まずはおすすめ本の中から、一番薄くてとっつきやすい、しかもお安くてお財布にも優しい本からスタート。
「アイデアのつくり方」
ジェームス・W・ヤング著、今井茂雄訳、竹内均解説。CCCメディアハウス発行
アイデアの作られる過程は、
1.資料集め
2.心の中で手を加える
3.孵化段階
4.アイデアの実際の誕生。[ユーレカ!分かった!見つけた!]
5.アイデアを具体化し展開させる段階
特に3.孵化段階、というのが面白いですね。シャーロック・ホームズが事件の最中にワトソンを音楽会に引っ張り出してワトソン君がイライラするくだりが例として挙げられていますが、専念して考える時間の次は、一時的に空っぽというか、別のことに心を移すことが、次の段階の準備となる。咀嚼したら、胃のなかで消化過程がはじまったところで、そのまま放置の時間が大事。
なるほど、試験前、勉強に必死にならなければいけない時に限って、無性に部屋の片付けするのも、そういった理屈からだった・・・ではありませんね。これは単なる私の現実逃避でした。
言葉はそれ自身アイデアである
ちょっとはしょりましたが、忘れないように重要だと思う思い出しポイントをいくつか書いておきます。ここも自分にとっては重要。言葉はアイデアのシンボル。言葉を集めることがアイデアを生み出すことは、確かに頭の中の考えを「言葉」を使って書き出すことによって具体化する、という過程は確かに実感があります。
が、何より自分に驚きとは、本の冒頭での
「アイデアの作成は…一定の明確な過程であること。…この技術を修練することがこれを有効に使いこなす秘訣であるということ
アイデアというと、ひらめきや想像力など、生まれながらの才能を思い浮かべがちでしたが、これを一種の技術と言われたのが、この本の中の衝撃でした。技術だったら、努力で習得できるものですからね。目からウロコ。
勉強の1冊目としても、大変心強く思える内容でした。
解説や後書きを除くとわずか62ページ、しかも1940年の発行の本(訳本は1988年発行)が、古ぼけずに長年愛読され続けている所以がよく分かります。
ちなみに自分が購入した版では、全面帯?カバーがかけられていて、「メンタリストDaiGo絶賛!『人生を変えるレベルの一冊』」とありますので、私の衝撃もさもありなん、ですよね。
また「60分で読めるけれど 一生あなたを離さない本。」ともあります。
振り返りながらゆっくり読んでみましたが、それでも90分で読了。
最初の一冊目、とても有益でした。
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