身体のSOS、見逃さないで!
前回は身体のバランスを整えることについてお話ししましたが、今回はそのバランスが悪くなるとどうなるのかをお伝えします。
身体のバランスが崩れると、痛みや不快感を通じて身体が異常を教えてくれます。
皆さんも経験したことがある筋肉痛は、普段使っていない筋肉を一時的に使うことで炎症が起こりますが、安静にしていれば2、3日から1週間位で回復し、強い筋肉になります。このような一時的な痛みは問題ありません。
問題なのは、慢性的な痛みです。骨格の歪みや関節などの硬さがあると、身体が
バランスを保とうとして、特定の筋肉に過度な負担がかかり、炎症を引き起こすことがあります。柔軟性のない筋肉は血液循環が悪く、回復に時間がかかる場合もあります。硬くなった筋肉はストレッチやマッサージでほぐすことが可能です。また、使いすぎている筋肉の代わりに、使えていない筋肉を活性化することで、バランスを整えることができます。筋肉や骨は炎症を起こしても血流があるため、重症化することは少ないでしょう。
しかし、筋肉の炎症が長く続くと、関節にも悪影響を及ぼすことがあります。関節の痛みには特に注意が必要です。筋肉や骨とは異なり、軟骨や腱(筋肉と骨をつなぐ組織)や靱帯(骨と骨をつなく組織)にはほとんど血液が通っていないため、一度損傷すると自然に治るのが難しいのです。例えば、骨は折れても自然に再生しますが、アキレス腱が断裂した場合は手術が必要です。また股関節の軟骨がすり減った場合は、人工関節に置き換えなければなりません。手術後は動きが制限され、他の関節にも負担がかかることがあり、元に状態に戻すためには大変な努力が必要です。
特に注意が必要なのは、背骨の異常です。椎間板(背骨の間にある軟骨)が圧迫されると変形し、突起がでることがあります。これが椎間板ヘルニアです。背骨の近くには神経が通っており、突起した椎間板が神経に触れると強烈な痛みを引き起こします。足などにしびれがでることもあります。
椎間板の手術にはリスクが伴うため、手術を避けたいと考える人も多いです。腰や首に痛みを感じたら、早めにメンテナンスを行いましょう。もしヘルニアになってしまっても、周りの筋肉を鍛えてサポーター代わりにし、正しい身体の使い方をすることで、関節の圧迫を軽減し、痛みを和らげることが可能です。
たった一つの身体を大事にしてください。末長く健康で過ごすため、身体の声に耳を傾け、日々のメンテナンスを心がけましょう!
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