【2023年8月】読書記録
毎月の読書記録。
2023年8月の振り返り。
8月はこちらの10冊
東大よりも世界に近い学校 / 日野田直彦
ジェイソン流 お金の増やし方 / 厚切りジェイソン
メイクがなんとなく変なので友達の美容部員にコツを全部聞いてみた / 吉川景都・BAパンダ
たのしいカメラ学校の教科書 カメラ1年生[iPhone・スマホ写真編] / 矢島直美
子どもにもっと伝わるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育てのみんなの悩み、お助け中! / てぃ先生
すみません 素人でも仕事の写真を上手に撮影する方法ってないですか?できればスマホで / 矢島直美
ママはキミと一緒にオトナになる / 佐藤友美
日日是好日 / 森下典子
その本は / 又吉直樹・ヨシタケシンスケ
すべて忘れてしまうから / 燃え殻
この中で特に心に残った3冊をピックアップします。
■東大よりも世界に近い学校/日野田直彦
「学校がオワコンな理由は“時代に合っていないから”」
この本のすごいところのひとつは、日本の教育の課題が端的に分かりやすくまとまっているところ。
なぜ日本がこれだけ教育後進国になってしまったのか、国として貧しくなってしまったのか。
時代によって世界は絶え間なく変化し続けているのに、日本の学校はやり方を変えないまま時が過ぎてしまった。
学校の環境を整えるには、校長先生で決まると言い切る著者。
著者がこれだけ実績を出せたのは、ご本人の人脈の広さもあったのではないかと思う。
私立校と公立校を比較すると、公立校の限界を感じてしまうことがあるが、本書での実例を読んだり、ニュースを公立校の取り組みを見たりすると、公立校でも少しずつでも変革者となる校長先生が現れてきていると感じる。
公立校、私立校、どちらを受験するにしても、高校までの学校選びは「校長先生」は重要な判断軸となりそう。
ちなみに、大学を選ぶときは「ブランドよりも先生で選ぶ」と書かれていた。
2050年、27年後の未来。
我が家の子どもたちは34歳と31歳。
その頃世界はどうなっているのか。
もっと具体的なスキルや、これから世界が求める人材の条件について、特に現役子育てパパママには有益な情報が詰まっている一冊だと思う。
今読んでよかった教育本として、おすすめです。
■ママはキミと一緒にオトナになる/佐藤友美
小学3年生~5年生までの、息子さんとの日々の暮らしが綴られている子育てエッセイ。
たくさんある会話シーンが、その場の雰囲気を伝わりやすくしてるのか、とてもリアルな温度感があった。
息子さんがとても賢くて、ブレイディみかこさんの「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」に出てくる息子さんと重なった。
(ちなみに、表紙の装画も似ているタッチだなぁと思ったら、同じ中田いくみさんだった)
わが家の娘ちゃんも、系統としては似ている部分がある。
「なんで?なんで?」の連続で、私たち親もできるだけ丁寧にこたえたいと思いながら接しているけれど、言葉につまったり、ぶつかったり。
これを重ねながら、我が家も漏れなく、子どもと一緒に親がオトナに向かって成長している最中です。
育児は育自。
本文にある通り“子どもにかける言葉のほとんどは、ブーメラン”は真実で、「おいおいどの口が言うんだよ……」と私も自分で自分にツッコミを入れることが多々あり。
日々の忙しない子育てを振り返るきっかけを与えてくれた一冊。
子どもたちに自分を育ててもらっているつもりで……今日もがんばってまいりましょう。
■日日是好日/森下典子
この本一冊からお茶の世界を知った。
茶道具、和菓子、茶花、掛け軸。
構成するどの要素もお話がとても興味深い。
今まで見ていたものの中に高尚なものも多くあっただろうに、私はそれらたくさんを見過ごしてきたんだろうなぁ。
「第七章 五感で自然とつながること」でお茶の世界に一気に引き込まれ、
「第九章 自然に身を任せ、時を過ごすこと」で、自然に逆らうことなく自分の身を預け、自然を頼ることのあたたかさを知った。
著者にとっての「お茶」のように、自分が信じられるたしかな場所があるっていいな。
人間のように変化するものではなく、決して姿も形も意味も変わらない確固とした空間。
自分が自分に戻れる、心の宿。
読後すぐ、映画版も観た。
樹木希林さんの演技はさすがだった。
心がざわつく、落ち着かない。何かにすがりたい。
そんなときにおすすめしたい作品です。
↓映画版↓
エッセイにハマり始めています
8月は10冊のうち、2冊がエッセイ。
エッセイの楽しさを知り、エッセイを書くことにも憧れて。
9月も読書できるワクワク感を噛みしめながらいきましょう♪