風呂読書の極意
先日、「風呂読書に驚かれたことがある」という記事を見つけて逆に驚いたので、風呂読書について記事を書こうと思った。
↓わたしが読んだ記事はこちら
この方もかつて風呂読書をしていたそうなのだが、その話をしたら驚かれたらしい。その時点でびっくり。だって風呂読書はメジャーだと思っていたから。
ちなみにわたしは、おそらくもう10年以上は風呂読書をしているし、できれば死ぬまでしたい。断言できるのだが、風呂読書はわたしにとって1日の中でほぼ毎日1〜5位以内にランクインする安定した幸せを感じるひとときだ。絶対に失いたくない。
そもそもわたしは基本的に長風呂をしたいタイプなのだけれど、ただ湯に浸かることができない。暇だし、時間を無駄にしている罪悪感に耐えられない。温泉とかならかろうじて景色とか泉質とか書いてるボードを見ながら暇を潰せるのだけれど、家の浴槽で本を読まない人は一体何をしているのか不思議だ。
長湯ができて、読書ができる。こんな最高なことをやっていない人がいるなんて。どう考えても勿体ない。
風呂読書のメリットは、ただ風呂と読書が両立できて時間が有効活用できるというわけではない。せっかくなので、ここで風呂読書のメリットを書き記しておく。
風呂読書のメリット5つ
①時間の有効活用
言わずもがな、入浴でリラックス&血行促進を促しつつも、そのリラックス効果にあやかりながらも読書を楽しむことができる。血行不良で読書時間が確保できない現代人にぴったりの時間活用術である。
②理解がいつもより早い気がする
血行が良くなりながら本を読むわけなので、普通の読書よりも内容がスムーズに入っていきやすい。運動後は血行が良くなって勉強が捗ると聞いたことがあるけれど、そういうことだと思う。
③内容を素直に受け止めやすい
トイレやお風呂はアイディアが湧きやすいというが、それはトイレやお風呂が人間にとって、本能的かつ無防備な場所だからだと思う。だからなのか、お風呂で本を読むと素直に受け止めやすい。
④外からの阻害を受けにくい
風呂場には当たり前だが風呂グッズしかない。夫に話しかけられたり携帯が鳴ったりテレビの音がうるさかったりという邪魔が一切ないのだ。浴槽は愛すべきひとりの空間。そのひとときを読書に充てるというのはとても有意義なことだと思う。
⑤注意が本だけに向けられる
わたしだけかもしれないが、椅子に座って読書をしていると、本に出てきた言葉が気になってググる→そのままTwitterとか見ちゃう、とか、別の積読が目に入って目移りしたりなど、意図せず注意散漫になることがある。浴槽ならその本一冊しか選択肢がない。
どうだろう。風呂読書の価値をとても高く感じているわたしは、これまで誰もが風呂で読書をしているものだと思っていた。だから先程の記事を読んでびっくりしたのだけど、もしかして、みんな風呂読書してないとかある?
だとしたらもったいない。これだけのメリットがあるから是非やってみてほしい。ちなみにお湯に本が落下したり本がふやけたりを心配される方も多いかもしれないが、わたしはあんまりなかった。しおりはよく落とすけど。
ついでなので、特段のこだわりがあるわけではないけれど、わたしが毎日やってる風呂読書方法を書いておく。
わたしの風呂読書方法
①選書
なるべく自分のためになる自己啓発や感情移入したい小説、心温まるエッセイや集中力が必要な歌集などを選ぶ。途中検索が必要そうな難しい本や、お腹が減りそうなグルメ本、眉間に皺が寄りそうな政治系、偏った意見が多そうな評論などは却下。
②お風呂の状態を整える
40度のお湯を張り、入浴剤を入れる。わたしが使っている入浴剤は、とても肌がツルツルになるし深部体温がとても上昇する素晴らしい入浴剤なのだけど、引くほど匂いが臭いので、その日の気分に合わせたアロマを2〜3滴落とす。
↓ちなみにその入浴剤はこちら。(香りやパッケージなど、入浴剤として良しとされている機能がなさすぎることに逆に信頼を寄せている)
③セッティング&入浴
セットするものはコップに満タンに入れたぬるい水。水をいっぱい飲み切る頃には汗だくになっているので、だいたいそれくらいで浴槽から出る。20〜30分くらい。
以上。これだけだ。なんとなくルーチンでやっているだけのことなので、特に美容知識を駆使しているとかではないので悪しからず。(ちなみに半身浴は15分くらいがいいって聞きます)
ただ、選書にだけはこだわっている。人は、裸のときやご飯を食べているときは心が無防備になるらしく、それによって心のバリアが弱まり、目や耳から入った情報が心の奥へ入りやすいと聞いたことがある。そして感覚的に、その説は有効だとわたし自身が感じている。だからノーバリアで邪悪な物語や人を批判する文章を読むと、するっと身体と心に溶け込んでくる気がするので、心が吸ってもOKなものを選ぶようにしている。
風呂読書で幸せになろう!
最近、お金をかけずに幸せになることの素晴らしさを感じている。
先日石原さとみさんのインタビュー記事を読んだのだけれど、自炊することに関して「他力本願じゃなく、自分で心と体を幸せにできるのはすごく豊かなこと」とおっしゃっていたのが素敵だなぁと思った。
風呂読書好きとしては、これからも常に風呂読書をアップデートしていきたい。(あなたの風呂読書教えてください!!!)
ちなみに番外編として、POPEYEで見つけて感銘を受けた「風呂でパスタを食べる」というのを是非いつかやってみたいと思っている。
最後に、最近風呂読書してよかった本を並べて終わります。(未来のサイズと水中で口笛は歌集なので興味ない方はお気をつけください!)