見出し画像

教科横断とはなんだ。探究につなげるには?

11月29日、三重県内の市立中学校2年生(5クラス)を対象にしたワークショップを実施しました。

総合的な学習の時間を進める中で
これまでの学びから、未来や身近な人にいかせる学びに繋げ、それを身近な人に伝えられる。そんな人になってほしい。
まずは、これまで学んだことを整理する時間を生徒にとらせてあげたい。という先生の願いを教えていただきました。

💡そこで

何を学び、何ができるようになっているのか?どんな事が印象的だったのか?を知る為に、今回は振り返りワークシートの作成と、5人の若手社会人や大学生ファシリテーターと進めるワークショップを提案させていただきました。

💡ワークショップでは

まず、4つのグランドルールについて生徒に合意をとり
・書ききることが目的ではないので、振り返りのため自分のペースで進めてよいと伝える
・まずは一人でじっくり考えて書く時間を設けてから、グループワークの実施
という進め方をベースとして、以下の要素を振り返ったり考える時間に。

・具体的にやったこと
・感じたこと、できるようになったこと、力になっていること
・日常や将来にどういきるか?
・問いを立てる
・学んだことを誰に伝えたいか?それはなぜか?

自分で考えたり、仲間とディスカッションしたり。
ファシリテーターの事例や意見を聞いたり、ファシリテーターからの問いかけで深堀や興味関心を発掘したり。そんな約1時間半のワークショップでした。

経験学習サイクルをイメージし、具体的な経験から内省し、学びを抽象化して、次の試行を想像する。しかも試行の原動力は自身のやってみたい・してあげたい・自分のためになど、収まりすぎず内側と外側両方の観点で比較的ホワイトエンジンになるよう言葉選びや設問を作成。

当日使用したワークシートイメージ

💡初の試み

今回は普段と違い、事前に各担任の先生の不安や期待、ワークシートの中で改善すべきポイントをお聞きして望みましたが、個人的には、まだまだ力不足な部分も感じました。
とはいえ、生徒にとってのわかりやすさや、工夫などのフィードバックをいただき、それぞれ先生方の方でも当日最適のための工夫をアクションしてくださったのはとてもうれしいところ。
負担となってはいけないですが、一緒に時間を共創できるのはすごく大きな一歩と感じました。

💡期待はきっと、生徒が「やる気スイッチ」をおせるきっかけ

生徒の本気スイッチが入る瞬間、「あっ」、「あー…それでいうと」、「確かに!」、「いいやん!」、「~してみたい」、「~ってどうなんやろ?」が聞こえる瞬間。そのきっかけづくりを期待されていると自負しており

今回もそういう顔、声、面白いアイデアや観点に出会え、本当にやめられないな。という気持ちでした。

しかしながら、ファシリテーターも含め、全員に完全な同一対応、マインドも含めクオリティコントロールは難しい。

💡最近掴んだ再現性

ここ最近で掴んできたのは
・依頼側の願いをじっくり確認する
・ファシリテーターに与件と裁量、なぜあなたなのか?(在り方)を明確に示す
・ファシリテーターには、ガイドラインを作成し配布
それでも、やっぱり100%の成功はなかなか掴めず。

ここ最近は、同じ生徒に複数回関わらせていただけたり、同じ学校で数年間やらせていただけるようにもなってきましたが
ファシリテーター、生徒、先生、コンディション、環境、気持ちや学びのベースの状態。毎回異なるので、それに60%くらいでは適応できるのが強みのつもりなので、もっと再現性を高めつつ、目の前の相手に向き合いたい。

そう思うと、検討時間や対話・相談を十分にとれていなかった気もします。メソッドや事前の情報整理・展開方法も蓄積できていたつもりだけど、仕組化がまだまだ不十分なのかも。
ファシリテーターからフィードバックもいただいたのでじっくり読み読み返し、次に繋げます。

終わりに

言うは易く行うは難し。
普段から色んな意見や、後から論を聞くと、まだまだ子どもなので普通にイラっとしたりします笑
自分はやってないからいえるんやん。まずは自分を省みなよ。とか全然思います。ごめんなさい。

それでもお互いに、向き合う相手へより最善を。という気持ちが通じ合っていれば、そして相手がその想いをもつ事を信じていられれば、なんとなく気持ちや集まりとしてのまとまりができてくる感覚や、そういう仲間がちゃんといる実感も最近得てきました。

社会と学校を繋ぐべく、年齢も所属も越えてわくわくがうまれるような作戦会議ができるように。
まだまだ、成長したいし、努力をしたいです。

当日、ファシリテーターを務めてくれた皆さん。
ありがとうございました!


いいなと思ったら応援しよう!