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現実と空想の物語。 ― 私の生い立ち ― ご先祖様の話から、両親の話。 お喋り苦手な私…
私たちをお風呂に入れるのは、父の役目だったらしい。 確かに気が付いたら、父と妹たち…
母はいつも何かに怒っていた。 私たちがコップのお茶やジュースをこぼすのは日常茶飯事。 …
気が付かれたくなかったので、なるべく普通にするように頑張って歩こうとする。 が、足を…
幼いころ、山へドライブに行くと影を見た。 木々の間に影が揺らめくのが見えるのだ。 私…
その日は保育園のお祭りだった。 ほっちゃんと、母と、私でそのお祭りに行った。 ヨーヨ…
私が小さい頃は、親のけんかが絶えなかったように思えた。 思えただけで、実際の頻度はあまり覚えていない。 親はなるべく私たちにけんかを見せないようにはしていた。 私たちが眠ってから、バトルをするのだ。 けんかがヒートアップすると声も大きくなり、物も飛ぶ。 私はその物音で目が覚める。 気が付くと、妹たちも目を覚ましている。 「何しているのかな?」はーちゃんが言う。 「……寝ようよ」と、言ってみるものの無視できる大きさの音でもない。 そうっとリビングをのぞいてみる
6歳になる事が嫌だった。 保育園のお誕生会をぼんやりと覚えている。 クラス別ではな…
私が5歳の時、突然、弟が現れた。 よくドラマなんかでは「弟が出来るのよ」なんて、子供…
はーちゃんの手には傷跡が残っている。 その傷は私と、ほっちゃんと、はーちゃんとで遊ん…
保育園では、時々工作がある。 その時は、数人でグループを作って、菓子箱などでおひなさ…
もう一つ、おひなさまの話。 5歳の大掃除の時間だった。 みんながホウキやチリトリ、…
☆番外☆ 女の記憶 弟は『唐突にやってきた、新たな兄弟』であると同時に 『私が女…
☆番外☆ もう一人の兄弟の記憶 私には妹が二人、弟が一人いる。 けど、弟が生まれる前にもう一人、母のおなかの中に存在していた。 その日、母は山菜を取りに山に行った。 山菜を取に行って、生理の血がとまらない事に気が付いたらしい。 いつもよりも多い血の量に慌てて病院に駆け込むと、すでに子供は流れていた。 母自身も、まだ妊娠に気が付いていない時期だった。 病院での処置を終えて、母は何事もなく家に戻ってきたらしい。 子供の話はとりあえず、父にはしたそうだ。