家族5人でドイツ移住した話
なぜ3人の乳幼児をつれてドイツへ?
こんにちは!ドイツ在住のゆかこです。
夫のドイツ留学に伴い、
5歳・3歳・1歳の3人の息子を連れて
ドイツに引っ越してきました。
今はドイツ南西部、フランスとの国境沿いの州である
「ザールランド州」の中の小さな田舎町に住んでいます。
ここは、ドイツの都市部に行くよりも
ルクセンブルクやフランスのメッスなどの方が近いこともあり、
子どもたちも小学校2年生から第二言語として
フランス語の学習が始まるような地域です。
さて、私たちがドイツに来た理由は、
夫の留学が決まったから、というのもありますが、
どちらかというと
『家族の未来と子どもの教育を考えてドイツ留学を決めたから』
と言ったほうがしっくりきます。
私たち家族をドイツへ導いたシュタイナー教育
というのも、
私たち家族がドイツに来る前住んでいた
「小布施町」での暮らしの中で、
『シュタイナー教育』に出会い、
シュタイナー教育発祥の地ドイツに興味を持ったわけです。
シュタイナー教育に出会ったきっかけは、
私たちの子供たちを通わせたこども園です。
そこは、シュタイナー教育を取り入れた自然保育型のこども園でした。
信州の山々が大パノラマで広がっている小高い丘の上に、
その園はありました。
壮大なりんご畑の中にある園の敷地で、
どろだらけになりながら、
この瞬間を思う存分楽しむキラキラとした子供たちの姿。
当時、コロナ禍での東京の子育てに限界を感じ、
長野に引っ越してきた私たちには、
その園での子供たちの様子は、感動と理想そのものでした。
さらに、園長先生は、
園舎の大部分を自分の手で建ててしまうような人。
そんな園長先生は、夫の心をがっつり掴み、
そして「自然豊かな場所で子育てをしたい」という
私の想いにもぴったりだったこともあり、
私たちはその子ども園への入園を決めたわけです。
(詳しくは夫・税所篤快のミシマガジンでの連載「大地との遭遇」を
ぜひ参照くださいね!)
https://www.mishimaga.com/books/cat136/005075.html
保護者向けのシュタイナー勉強会や、
幼稚園での日々を体感して行く中で、
私自身もどんどんと東京や会社員時代に抱えていた
「生きづらさ」のようなものが和らいでいくのを感じました。
また、子どもたちも、
幼稚園の大人たちからのたっぷりの愛、
大自然がもたらす恵みの中で、
のびのびとファンタジーの世界を
思いっきり日々楽しんでいました。
子どもだけでなく
親である私たちの生き方・考え方まで
変えていったシュタイナー教育。
日本でシュタイナーの学びを深めていく中で、
教育を専門とする夫の、
シュタイナー教育への探究心はとどまることなく、
本場ドイツへの留学案が浮上。
日本の小学校教育の現状を考えた上で、
長男が小学校に上がるタイミングで移住がいいだろうと、
長男が5歳のタイミングで出願。
知人の縁などもあり、
あれよこれよと縁に導かれるように現在の大学院からの合格通知。
そこから大急ぎで引越し準備をし、
3ヶ月後には、私たちは家族5人で
ドイツの地に降り立ったわけなのです。
壁ばかりの移住直後
とは言え、留学での移住は、
駐在員のように会社からの支援などは一切ないので
全て自力でやらねばなりません。
家探しに始まり、
ビザ取得に保険加入、文化の違い、言語、幼稚園探し、、
日常生活の全てが「困難の壁」として立ちはだかった
移住直後の3ヶ月。
幼稚園も翌年夏まで入れないだろうと言われ、
「帰国」という選択肢を何度も考えました。
ですがそんな中、
偶然出会ったドイツ人と日本人のご夫婦のおかげで、
不思議とまた縁に導かれるように、
本場のシュタイナー幼稚園に入園することになったのです。
そして今、少しづつドイツでの日常が
「日常」としてなんとか過ごせるようになってきました。
今後は、
今の『シュタイナー幼稚園での様子』や、
そこから感じた『日本との教育の違い』、
『ドイツで外国人として暮らすことからの気づき』などを
綴っていけたらなと思っています。
海外移住は大きく変わるチャンス
最後になりますが、
子育てで大切にしている私の考え方があります。
『苦しいことも楽しいことも家族みんなで味わうこと』
『地域の人と一緒に子どもを育てられる環境に身を置くこと』
『世界には知らないことが沢山あって常に好奇心と学びの姿勢でいること』
家族で海外移住は『大変』の言葉に尽きますが、
文字通り『大きく変わる』チャンスでもあります。
現に、まだ在住歴は1年未満ですが、
価値観は大いに広がっていて、この経験はこの地に住んだからこその、
人生の財産だと感じています。
子育て中でドイツ移住を検討されている方や
海外の教育に興味を持たれてる方など、
読者の皆さんのお役に立てたら幸いです!
どうぞ宜しくお願いします✨