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父が釣ってきた魚を骨まで使う

 皆さんお魚には詳しいですか?私は詳しくありません。実はGoogleレンズも詳しくないです。植物は、Googleレンズで検索すると結構正確にわかるのです。しかし、父が釣ってきた魚を調べたところ、明らかに違う魚たちしか出て来ませんでした。

この何だかわからないお魚を文字通り食べ尽くしました。
※後日、父はイトヨリと言ってました。

一番下に、薄く切った玉ねぎと人参を敷き、オリーブオイルとハーブと塩胡椒と、たっぷりのマスタードにパン粉を振りかけて、190度のオーブンで30分焼きました。

 以前にイタリアンの巨匠の日高良実シェフのYouTubeチャンネルで魚にマスタードを塗ってオーブンで焼く料理を見ました。マスタードは粒のないマスタードです。ちょうどKALDIで買ってきたので、うろ覚えのレシピで作ってみました。もしかして、他の方のチャンネルで見た料理だったかもしれません。すみません。

 私の両手分の大きさの魚二尾。父が釣ってきた魚にしては大きめ。それでも3枚おろしにするのは、私の料理の技量では難しく、骨にたくさん身が残ってしまいました。

3枚おろしが下手くそにもほどがある見るも無残なお魚さん。

 残った部分を無駄にはすまいとオーブンで焼いて、身を解して、丁寧に骨を取り除いて、我が家の飼い猫にあげました。我が家の三毛猫は人間の食べ物は一切食べません。しかししましまの猫たちはお魚が大好きです。で、2、3日何も食べてなかった猫のように大はしゃぎの麦わら猫。鱗とりも億劫でしたが、それよりも身をほぐす方手間がかかったので猫たちに喜んでもらえて報われました。しかし、その魚で庭に来る猫を釣って捕獲して、避妊手術をしようという目論見はうまくいきませんでした。見事、魚だけ食べられました。

 さて、ここまでなら普段の魚料理の範疇です。けれども、ここから私は頑張ってみました。

骨までしゃぶり尽くせ!
出汁は二回濾すくらいでは透明にならなかったので、3回以上濾した方がいいですね。

 残った魚の骨と昆布で出汁をとって汁物を作ったのです。けれども、ちょっとだけ生臭くなりました。鰭や尻尾を入れたのがまずかったかもしれません。

自家製のゆず酒、手作りの全粒粉パンとともに。

 まずは具材を何も入れずに、そのままのお吸い物として父に出しました。3枚におろした魚の香草パン粉焼きは、マスタードを塗りすぎたかもしれません。けれど、塩味が強かったので、お酒のつまみとしては良かったでしょう。

豆腐と葱を加えたら、さらに濁ってしまいました。

 まだまだ気温が高くそのまま置いといては腐る心配があります。きちんと火を通して、翌日は豆腐とネギを加えて、再び父に汁物にして出しました。

 ちなみに、出汁をとった後の骨は無駄にしていません。

家庭用のごみ処理機は、用途によっては魚の骨を分解できないものがあります。我が家のゴミ処理機は説明書きにあまり大きい骨でなければ大丈夫とあったので、魚の骨は良い肥料になるだろうとなるべくゴミ処理機を使うようにしています。

 魚だけでなく、他に野菜等の皮も混ぜてゴミ処理機にかけて、庭の家庭菜園の肥料として撒きました。

 理想的な絶品料理にはならなかったものの、骨まで無駄にせず、使いきれて満足です。さらに汁物は雑炊にもしました。

 つい魚と肉の値段を比べて、腹持ちの良さを考えて、普段は肉を買いがちです。けれども、よく考えたら、魚は骨まで使えるんですよね。出汁を取れば、料理だって何品もできる。ごみ処理機は割と電気代がかかりますが、その分庭の畑の肥料を買わなくて済むと思えば、お魚を買うのは気持ちの良いエコ活動です。

 毎日、欠かさず魚を食べて毎回出汁を取って、肥料にして、買い物する時もマイバックを忘れないほど徹底して、環境に配慮する自分にはなれないけれど、自己満足に過ぎないとしても、たまには環境に配慮しようと心がけて1日を過ごすのも良いものです。

 対して、地球に貢献できなくても、私の心が健康になって猫も喜んでくれました。また、こんな日を作りたいと思います。

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