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ローライ35を『ワイドレンズ仕様』にする② 外付けファインダー

ローライ35に取り付けられるワイドコンバージョンレンズの話を前回書きました。今回はファインダーについての話です。

コンバージョンレンズを付けて画角が変わると、ファインダーで見える範囲と実際に写る範囲にズレが出ます。M型ライカなどには、複数の画角に対応した数種類のファインダー枠が付けられていますが、ローライ35 ではそんなことはありません。画角を合わせるには、外付けのファインダーを準備するしかないのです。

とはいえ、外付けファインダーはそれなりの値段がするもの。しかも、ぴったり合う画角のものを使う必要があります。

私が入手したコンバージョンレンズのうち広角のものは、説明書によると画角を80%にします。ローライ35 は40mmレンズなので、これを付けると32mmになります。35mmや28mmではなく、32mm。なかなか微妙な画角です。

そんなファインダーがあるんだろうかと思いつつ調べてみたら、何とありました!しかも、かなり手頃な値段で。

32mmというのはあまり耳慣れない気がしますが、ものすごくよく知られたカメラのレンズがこの画角でした。それは、「写ルンです」。そして、このファインダーは写ルンですのファインダーを再利用して製品化したものです。

まさに、ワイドコンバージョンレンズを付けたローライ35のために作られたようなビューファインダーです。早速入手してみました。

製品はこんな感じ。フィルムケースに入って届きました。高級感はなくとも、あまり安っぽい感じもしません。

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ただ、ホットシューに取り付けるので、ローライ35 (この場合ローライB35)の場合はこんな場所になります。ファインダーがカメラの下部に来るのです、、。

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見た目のバランスだけを考えれば、上下を逆にした方がカッコいいです。

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ただ、これで写真を撮ろうとすると、巻き上げもシャッターも本体の下に来て、右手と左手の操作もいつもと逆になります(右手で巻き上げ、左手でシャッターを切る)。露出も見ることができないので、慣れの問題もあるのでしょうが使う難易度は結構上がりそうです。

上下逆にはせず、構図を決めるときだけカメラの下部に付けた外付けファインダーを覗くという方法の方が実用的でしょう。

どちらにせよ、ファインダーの位置がレンズからこれだけ離れるとパララックス(ファインダーで見える像と実際に写る像のズレ)はそれなりに出そうです。そこは、もともとローライ35 は目測のアバウトさを持つカメラだということで納得することにしました。

実は、ローライ35 シリーズで一つだけ、これを回避できるモデルがあります。それは、1990年に限定生産された「ローライ35 クラシック」です。

このモデルは、ホットシューがカメラの上部に付いています。ただ、限定品ということもあって値段は高く10万〜15万ほど。見た目も、古いローライ35 のシリーズとは大分違っています。私がこれを使うことはないでしょう。

ファインダーまで入手でき、ローライ35 のワイドコンバージョンレンズはこれでフル装備となりました。どんなふうに使っていこうかと、いろいろ考えています。


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Sampo(山帆)
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