私に出来る何か
一旦、涼しくなったかな…と思ったのは幻か、
まだまだ暑い9月の始まり。
昨年に比べたら、雨が少ないせいか
昨年のようなコバエの影響も
今のところは、少ない模様。
ただ、今年は、雑草が多くて
昨年ほどの花には恵まれなかったから
沢山出来ているオリーブの実の
その味がどうなのか…が、気になるところでもある。
つい先日、
「イタリア、チュニジアからオリーブを買ったらしいね…」とは
友人から聞いた話。
昨年も大量に輸入しているし、
今年は、南イタリアで水不足の話もあったから
その可能性は否定できない。
トスカーナは、どうだろう…
今年は割と順調そうな気もするのだけれど
自分の周りを見渡すと、
上がりゆく経費に
オリーブの収穫や搾油自体を辞めてしまう人もチラホラ。
十数ヘクタールを保有するお隣のおばちゃんは、
「もう(土地を)手放して早く、年金生活に入りたいわ。」と切望している。
国内にあるオリーブのある土地を放置して
海外からオリーブオイルを輸入するイタリアの実態の中には
この、高騰化する経費の問題と
減少する労働力を含めた、後継ぎ問題が大きいような気がする。
お隣のおばちゃんが保有する土地の一部は、
私がやっているオリーブ畑と隣接しているのだけれど、
昨年は、その部分の収穫もさせてもらった。
おばちゃんにとっては、多く所有するうちの
ほんの10〜20%程度の土地ではあるけれど、
いずれ購入できたら嬉しいし、
おばちゃんの方からも昨年あたりから
そんな話をしてくれている。
大きなことはできないけれども、
私が出来る何かをやっていけるのだとしたら…
そんなことを、
ついつい思ってしまうのである。