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絶対に忘れてはいけない株式投資の話:Vol.54

こんにちは、祐樹です。
起業20年目、年間50冊のビジネス書を読み、ビジネスと投資で億単位を稼いできました。
この記事は、そんな僕が多くの失敗から学んだ「絶対に忘れてはいけない知恵」を端的にまとめたものです。お役に立てれば幸いです。


🌟投資家はROEに着目している

ROEは企業の資本効率を示す値。
資本効率とはお金を効率的に投資しているかということ。
ROE=純利益÷自己資本。
ROEが高い=資本効率の良い会社=株価が高くなり得る。
ROEが低い=資本効率の悪い会社=株価が低くなり得る。
そのため世界中の投資家はROEに着目している。

🌟日本企業と欧米企業の平均ROE

・日本企業の平均ROE:4~10%
・欧米企業の平均ROE:15%
・欧米優良企業のROE:30%以上

日本企業の資本効率はまだまだ悪い。
日本株が世界的に低調なままである大きな理由。
しかし企業が貯め込んでいるお金を有効活用すれば株価が大きく上がる可能性を秘めている。

🌟村上ファンドの戦略

1.資本効率の悪い会社をみつける。
2.株が割安な時にその会社の株を大量に買って大株主になる。
3.経営陣に直接提案して経営改善を求める。具体的には貯めこんだお金を投資に回させて資本効率を良くする。

結果として多くの会社は配当、自己株取得、MBO(経営陣の株の買い取り)を通じて株主に資金を還元した。

🌟企業の資産内容のチェック方法

まずは会社四季報で簡単にチェックする。
すると大まかな資産内容がわかる。
自己資本、自己資本比率、有利子負債、利益剰余金、現金同等物に着目するといい。
関心を持ったら「有価証券報告書」や「短期短信の賃貸貸借表」で詳しくチェックすればいい。

🌟会社四季報とは

株の最新カタログのような冊子で、全上場企業の財務データや近況が掲載されている。
年4回(3月、6月、9月、12月)発売。
上場企業のデータをざっと見て、銘柄を探すのに便利。

🌟会社四季報の見方

【連結事業欄】の例
出版55(6)、映像・ゲーム23(8)、WEBサービス12(▲10)、他10(▲12)

数値は売上の割合を示す。
上記の例なら出版事業が全体の売上の55%を占めることになる。
かっこ内は営業利益率を指す。
高いほど業績に貢献している。

【業績欄】の例
連23. 3予

連:連結決算のこと。
連結子会社がなければ「単」。
23. 3:23年3月末に終了する1年のこと。
決算期末で変わる。
予:予想値のこと。
四季報では今期と来期の2年分の予想が掲載されている。
会社自身も今期の予想値を出している。

【欄外マーク】の例
↑前号費増額
😊会社比強気

↑前号費増額:
今期の営業利益の予想値が前号と比べて上方修正されているという意味。

😊会社比強気:
今期の営業利益の予想において、会社予想より四季報予想の方が上回っているという意味。
四季報の記者が取材して、会社の予想を上回りそうだと判断したもの。

🌟「有価証券報告書」と「短期短信の貸借対照表」とは

両方とも会社の正確な資産状況を把握するために必要な書類。
たとえば会社四季報の「現金等」には定期預金などは含まれない。
会社の現預金を正確に調べるには「有価証券報告書」あるいは「短期短信の貸借対照表の資産の部」を確認すればいい。

1.有価証券報告書
金融商品取引法によって作成が義務付けられた法定開示資料。

2.決算短信の貸借対照表
決算短信は証券取引所の規程に基づく開示資料。
上場会社が決算情報を速報として公表する資料。

🌟会社の将来性を調べる方法

1.会社の中期経営計画を読む
3年単位の業績予想や経営目標がわかる。
数値を達成するステップも書かれている。

2.経営計画の合理性や実現可能性やリスクをIR担当部署に聞く

  • 業績はいつまで拡大が見込めるか

  • 新たな事業展開の可能性はどうか

  • 新規事業が売上や利益に貢献するのはいつか

  • 落ち目の事業は成長軌道に戻せるのか

🌟企業のIR担当部署に電話すれば自分の投資判断をクリアにできる

IR担当部署とは投資家とコミュニケーションするための部署。
上場企業は一般的にIR担当部署を置いている。
IR部署への電話は、自分の投資判断をよりクリアにするために必要。
電話する前に会社について色々調べておき、わからないことや知りたいことをまとめたら電話するといい。

🌟IR担当部署に聞く質問例

  • 会社のビジョン(将来的にどのような会社にしたいのか)

  • 企業全体の業績の動向

  • 業界での会社のポジションや強味

  • 主力商品やサービス

  • 株価に対する考え方

  • 目標とするROE

  • 今後の見通し(どうなると業績が不調や好調になるのか)

  • 技術やノウハウの強み

  • ビジネス上の仕組み

  • ブランド力

  • 経営者の強み

  • 優秀な人材

  • 優良な顧客基盤

会社は基本的に公式見解に沿って都合の良い回答をしてくるので会社が嫌がりそうな質問をするといい。
マジメな質問ならちゃんと答えてもらえる。
例:シナリオ通りにいかなければ何が原因なのか
例:そうしたリスクヘッジはどうしているのか

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お疲れ様でした!

お読みいただきありがとうございました。
お金・ビジネス・投資の知識武装にお役に立てることを祈っています。
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ゆうき

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