![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74333281/rectangle_large_type_2_85015b58820e7adf2505d392d7a018b0.png?width=1200)
【鬼滅の刃】『古事記』ヤマトタケルと伊之助。鬼舞辻と雅楽!!
『古事記』の日本神話で、以前スサノオを炭治郎のようだと考察しました。
今回は神様ではなく皇族のヤマトタケルに目を向けました。
『古事記』の成り立ち
奈良時代、日本最古の伝記の『古事記』は、天武天皇が発案しました。
天武天皇は、約1ヶ月にわたる内乱による「壬申の乱」で、甥の大友皇子を追い落として天皇となりました。
その際の激しい後継者争いで、国内は大混乱となりました。
そこで、各地に伝わる神話や伝承を用いて、天皇を遙か昔から日本を統治している神々の子孫とすることによって、
天皇が国のトップだということを主張し、人々を納得させようとしました。
『古事記』は、神様の神話が3分の1で、のこりは13人の天皇の伝記です。
「ヒノカミ神楽」の日の神とは、神々の最高位、太陽の神である天照大御神です。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/73527970/picture_pc_6fd78758cccdf4e0500644417c273368.png?width=1200)
天照大御神の命令で、孫のニニギが天孫降臨をし、日本を治めるために高天原(天上の国)から、高千穂峰(宮崎県)に降り立ちました。
その神様のニニギのひ孫のカムヤマトイワレビコが、困難を乗り越えて、大和(奈良)に橿原宮を置き、人間となり、初代、神武天皇として即位します。
先祖が神様であるという天皇家血統を守り、現在の126代天皇まで受け継いでいます。
天皇は人として生まれながら、神に最も近い存在です。(歴史上では…)
その中で『古事記』の12代目の景行天皇の子のヤマトタケルは英雄としてとても有名です。
そのヤマトタケルが伊之助にゆかりがあると思いました。
共通点が多々あるので、伊之助と関連がある部分を太字にして、ヤマトタケル伝説を簡単に紹介します。
ヤマトタケル伝説
『古事記』では、ヤマトタケルを西国と東国を平定した英雄に仕立てて、いかに大和王権が勢力を放っていたかということを記しています。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/73400854/picture_pc_8aa1b7371a4f40864bbee226ebf6816d.png?width=1200)
ヤマトタケルは、気性が激し過ぎたため、父親の12代景行天皇から恐れられて、都から遠く離れた戦地に追いやられます。
まず南九州を拠点にして大和王権に抵抗していた熊襲一族を成敗をしに行きました。
10代の美少年だったヤマトタケルは、洞窟で行われていた熊襲の宴に女装して紛れ込み、油断していたクマソタケルという二人の兄弟の謀殺に成功しました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/73393497/picture_pc_f1d6635c3c54cb1ceda8e8282573080c.png?width=1200)
しかし、さらに父は「今度は東にある12の国の荒ぶる神と朝廷に服従しない者達を平定しなさい!」と命じます。
その際にヤマトタケルは、伊勢神宮にいる叔母のヤマトヒメに「父は私を危険な目に合わそうとしてるように思います。私のことが嫌いなのでしょうか…」と弱音を吐きます。
そして叔母から、剣とお守りとして小袋をもらいました。
それを持って、東国へ、相模の国(神奈川県焼津)に入りました。
すると、相模の豪族たちが、ヤマトタケルをだまして殺そうとしました。
待ち伏せしていた豪族たちが、草原に火を放ち、火はたちまちヤマトタケルを囲みました。
そこでヤマトタケルは、ピンチの時に開けなさいと言われていた小袋を開けると、火打石が入っていました。
草を剣で切り払って、その切った草に火打石で火をつけ、燃え上がった火が向かい火となって、周りの火も鎮まりました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/73387588/picture_pc_d428ae4e541c05e6ae580b95c41a9520.png?width=1200)
そして一旦、その場を逃げ、隠れていた豪族どもをすべて切り殺しました。
そんなこんなで、ようやく東国を平定したので、ヤマトタケルは、大和へと帰ることにしました。
その際、足柄峠(静岡と神奈川間)を通る時に、その土地の神が、白い鹿に化けて襲いかかってきました。
昼ご飯で食べ残したニンニクを投げて鹿の目に当てて神様が死にました。
その後、その足柄峠に登って、亡くなった彼女の弟橘姫を思い出し、三回「我が妻よ。(あづまはや)」と嘆きました。
その嘆きの背景には、悲しい出来事がありました。
走水の沖(横須賀市の浦賀水道)にさしかかったとき、海は荒れくっていました、
「代わりに自分が海に入ります。この難を逃れ、立派に使命を果たしてください」と言い、海に入り海を鎮めました。
ヤマトタケルの最後は、
伊吹山(滋賀県)に荒ぶる神がいることを聞き、その荒ぶる神を征伐するために伊吹山に登ります。その際、自分の強さに過信して、素手で倒せると豪語し、剣を置いていきました。
伊吹山の山頂近くに達すると大きな白い猪が現れましたが、伊吹山の神の遣いだろうと判断をして無視して通りすぎました。
実はこの猪こそが伊吹山に住む荒ぶる神でした。
無視された事に怒った伊吹山の神(猪)は雹を降らせたり霧で道を迷わせて、ヤマトタケルを心神喪失になるまで追い込みました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/73155563/picture_pc_67ec9df64c1a0121a76a4638d4c409de.png?width=1200)
辛くも下山しましたが、衰弱によって息絶えて亡くなりました。
そして、ヤマトタケルの魂は、白鳥になって大和の国へ帰りました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/73155644/picture_pc_5a89626a01bc540bd3762995f4fede2c.png?width=1200)
以上が簡単なヤマトタケル伝説です。
ここからは、どう鬼滅の刃と繋がるか書きます。
クマソタケルの洞窟
熊襲のクマソタケルが住んでいた洞窟ですが、
伊之助も魘夢の血鬼術にかかった夢で洞窟の中います。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/73559056/picture_pc_5e453c61e1d29f5b76ed7281d959dcc1.png?width=1200)
そして、クマソタケルを討伐するために女装をして油断させました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/73559838/picture_pc_396887ef995eb8bcea668b1eece54f71.png?width=1200)
ここから先は
¥ 150
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?