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ただひたすらに"丸の内の夜"を愛でる


最近、感じ始めているnoteのあたたかさ。好きなことに対して思いの丈をぶつけるには最適の場所だと思ったので、書きたい欲が湧きつつあります。
写真だけでは伝えられない根底にある想いをここでうまく言語化していけたらいいなぁと。

さて、夜の東京・丸の内が好きな人はたくさんいらっしゃると思うのですが、丸の内の写真と言えば、よく目にするのは雨の日の東京駅のリフレクションですかね?

自分も丸の内は大好きな場所でけっこう前から撮っていてたまたまですけど、少し前のツイートが思いのほか伸びました。結果的には640万インプレッション。もしかしたら帰りの電車でパッと思いついたワードがシンプルで良かったのかもしれません(バズ自体にあまり意味はないと思ってますが、フォロワーが2日くらいで倍になったのは嬉しかったです)

そんなこともあり、独自の「丸の内愛」を全力で語らせていただきたく。

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好きになった場所は歴史を遡りたくなるタイプ。
そもそも丸の内はまたの名を「三菱村」と称されるほど、三菱グループの本社が集中している場所。(対して日本橋は「三井村」)この場所は明治に三菱の創業者である岩崎彌太郎の弟・岩崎彌之助が政府からの土地の払い下げにより購入したことが、現在に至る丸の内の大きな発展の始まりとなっています。
また、江戸時代の丸の内には大名屋敷が広がっていたことから、その名残で今も「大名小路」というちょっとロマンを感じる名称の道路も。

そんな丸の内を「都市景観」という観点からみたら、個人的には東京の中で最も好きな街。東京の玄関口に相応しいような気品や風格、整然とした景観の統一感、屋外広告物の目立たなさから生まれる秩序なんかを感じさせてくる場所です。


極めて美しい光が集積する場所

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虫の如く夜の光が好き。
いつだったか「夜景検定」という資格を取得するくらい。笑
(ツイッターに夜景の写真をあげると"東京の夜景は残業"なんてリプがたまに飛んできますが、そんな現実的なことはいいんですよ)

東京で最も「気品」「品格」を纏った夜景は断然丸の内だと思う。横文字で書くとラグジュアリー。それが東京の他の街の夜景にはない決定的な違いではないかと。そこには以下のような理由があると考えます。


 洗練されたビルディングの外観

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丸の内の多くのビルに共通する外観の最大の特徴は、縦と横に施されたきめ細かなライン。これ紙に書くと、縦と横に線が無数に走っているのがよくわかるんですけど、外観をきめ細かいディテールにすることによって風格が生まれます。

夜になるとそれらがフロアから灯る照明に反映され、外観に高級感が生まれるんですね。

言ってしまえばビックリするくらいお金かけてる(というより利益が莫大だからビルにお金をかけられる)ということなんですが、現実的な話は一旦置いときます。


丸の内の夜の象徴といえば"クラウン"

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もう一つは夜空に強く主張する「クラウン」です。
丸の内の夜景と言えば間違いなくこれ。

高層ビルやタワーマンションの装飾には"王冠"の意を示す「クラウン」というものがあり、丸の内のビルにはそれが多く設けられています。トヨタの「クラウン」のエンブレムも王冠になってますよね?
夜になるとそれは照明として機能し、強い象徴感を演出します。(写真の暖色に光っている部分)

このクラウンの光が密集する夜景は東京でも丸の内にしかなく、夜空に輝きを放ちつつ、気品と品格を醸し出しています。

"これぞ丸の内"といった夜景がもうたまらなく好きなんですけど、空から見ると本当に昇天すると同時にフェティシズムを大いに満たしてくれます。。


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ちなみにクラウンはビルによってデザイン、高さ、照明の色など異なりますが、自分は新丸ビルのクラウンが一番好きです。高さにして3フロア分を確保しているので、その高さは余裕で10m以上あることになります。
外観の10m以上を装飾(照明)に使うってすごくないですか!?
(中は機械室)

この自己顕示欲の強さ・・・・・・・・大好きです。


景観がもたらす絶妙な"対比"

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さらにもう一つ、大きな特徴を。

丸の内から東京駅舎を見ると、背景になるビルとの対比ができていることに気付きます。東京駅を挟んで西が「丸の内」、東が「八重洲」という位置関係ですが、それぞれのビルは以下のように対比のコンセプトになっているんですね。

・丸の内側:伝統と歴史を反映させた重厚感を感じさせるクラシカルな佇まい
八重洲側:ライトブルーのガラスカーテンウォールを前面に出したいかにも現代的なデザイン

これらが「過去」と「現代」という視覚的なギャップを絶妙に生み出していて、同じく東京駅も丸の内側はクラシカル、八重洲側は現代的な外観となっています。

夜には古き良き東京駅舎のオレンジのライティングと、八重洲のビルの全体的にブルー系のライティングが暖色と寒色になり、見事に互いの色を際立たせる「補色」の関係になるんですね。

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だから、ただでさえ映える!
ちなみにクラウンのライティングも丸の内の暖色に対して、八重洲側はホワイトで統一感を出しています。

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この美しくも計算された景観のギャップ。惚れてまうやろ。


丸の内の夜景のこれから

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将来的に丸の内から見られる夜景はさらに美しくなると力強く断言します。それが↓の写真。

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2024年頃の東京駅周辺のイメージ写真ですが、八重洲側に新たに3棟の超高層ビルが建設がされるので、平日はまあすごい光景が拝めると思うんですよね。(あざといくらいの東京駅舎との対比・・)



そして、なんと言っても2027年に竣工予定の高さ390mの超高層ビルがこれから建設されようとしています。(全国のビルおたくが歓喜!泣)あのエンパイア・ステートビルと同じくらいの高さので興奮がおさまらない...
このイメージを見ても圧倒的な存在感ですよね。ガラスのクリスタル感も神々しく、これも対比の景観になります。

というわけで、丸の内周辺の夜景は約10年後にはさらに超絶的な美しさになっていることは間違いありません。


そんな丸の内にこれからも自分なりの愛を注いでいきたいと思うのです。



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