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ミョウガぴょこぴょこ三ぴょこぴょこ
ミョウガ(茗荷)はショウガ科に属する多年草である。多年草ということで、一度植えてしまえば数年収穫できるといえど、うちのミョウガは、じいちゃんが生きていた18年前にはすでに家の裏にあって、地植えをしてしまったがために猛烈な勢いでテリトリーを広げ、隣の家にまで浸食。
迷惑をかけちゃいけないと数年前、根本から引っこ抜こうと鍬で掘り起こしてみたときに驚いた。根っこがはいつくばってどこまでも続いているのだ。
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これ以上増えないように、黒のビニールシートでブロックし、毎年引っこ抜き、水も与えず、肥料ももちろんやらず、完全に無視しているのに毎年ぴょこぴょこと出てくるのだ。
こんなに手がかからないいい子はいない。なのに需要が少ないからみょうがで生計は立てられず、毎年近所のおばちゃんたちのミョウガ狩り場として機能している。
今年も7月末にはすでにぴょこぴょこと出てきていたが、他の収穫で忙しく見に行くこともしなかったが、ふとお盆で暇になったときにちら見したら大変なことになっていた。
すでに花が咲いている。実もぷっくり。このままだと食べられなくなってしまう。もったいない病が発病し、近所のおばちゃんおじちゃんにミョウガ狩り開催のお知らせをしたところ、みんな暑いし、腰が痛いしで参加不能、でも食べたいという。
仕方ない・・・せっかくの命、いただかねば。
わっさわっさと葉を広げている中を進むと、ミョウガたちがぴょこぴょこ。
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これぞまさにミョウガぴょこぴょこ3みょこぴょこ。
かわいいではないか。こうなってくると、ハンターのように見つけたら逃さずゲット。汗だくになりながら一人でミョウガ狩り1時間。
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ここから水洗いをし、花や枯れた葉っぱを取り除かないといけないのだが、そこは近所の暇なばあちゃんたち。
「泥つけたままでいいからな」
というお言葉に甘え、いやいや収穫している時点で甘えではない。各家の玄関に10個くらいずつ置いて来た。
そのあと、涼みにスーパーへ。近所のスーパーでは専用ペットボトルを購入すれば無料で水がくめるうえ、ウォーターサーバーもあるので冷たい水も飲め放題。いつも涼みがてらいく。
2人先客がいたので、スーパーお散歩。そして、ついみてしまった野菜コーナーのミョウガ。
うちのミョウガより小ぶりなのに5個入って198円。
てことは・・・本日、80個くらい収穫したから・・・約3000円。
つい、計算してしまった。いや、金じゃないのだ。
わたしがいないときに両親がなにかあったときにご近所同士助け合ってほしい。ミョウガでつながってくれるなら安いもの。
ちなみにミョウガ同様、毎年自然に落ちた種から何もしていないのにめきめき成長する大葉も好きなだけ取り放題を開催している。
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放置プレーをすると巨木になって抜くのが大変な大葉。大葉もミョウガもじいちゃんが生きていた時代から生き抜いている。
植物の底力に改めて感服したのだった。これで生計が立てられれば・・・とつい思ってしまう。大葉とミョウガの需要アップになにか妙案があれば教えてください。
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