【詩】月あかりが消えないうちに
月あかりが消えないうちに
月あかりで
私のこころを
埋めてみる
誰にも埋められない
空虚なこころ
人助けをすることで
満たされた気分に
なるけれど
次の瞬間、
満足できない
何もかも満足できない
月あかりが消えないうちに
月あかりで
私のこころを
埋めてみる
月あかりのような
やさしいひとに
私のこころを
預けてみる
誰にも埋められない
私のこころ
月あかりのような
やさしかったひとは
急に怒り出す
誰にも埋められない
私のこころを
あなたで
埋めようとして
ごめんね
満足できない
私のこころ
何もかも満足できない
何もかも満足できない
私のこころを
ことばにして
noteにアップしたら
誰か見てくれるかしら
何もかも満足できない
私のこころを
愛にして
ノーと言わない
やさしいひとに
与えたら
私を見てくれるかしら
満足できない
私のこころ
何もかも満足できない
noteのなかには
私のこころを
埋めてくれるひとは
誰ひとりいない
満足できないところから
与えた愛は
愛ではないし
満足できないこころが
返ってくるだけ
外の世界には
私のこころを
埋めてくれるひとは
誰ひとりいない
満足できない
私のこころ
月あかりが消えないうちに
わたしは
私のこころを見るたび
わたしに帰る。
朝になって
太陽が光を照らすとき、
月あかりが消えないうちに
わたしは
太陽と触れ合う。
月あかりが消えないうちに
わたしは
私のこころを見るたび
わたしに帰る。