【詩】風の時代 秋の気配
あたたかい日差しは窓を開けて
鳩たちが欅の実を食べに来ていた
欅の枝から落ちそうになるとき
鳩は羽を伸ばしてバランスをとる
羽を広げてバランスをとるので
どんな枝からも落ちることがない
あたたかい秋の午後、半袖でもいい日差し
雨の寒かった日曜日を忘れるくらい
週のはじまり昨日今日は夏日の気温
温度だけは暑いが、気配は秋の十月
秋の気配は気持ちを悲しませる
悲しい出来事がニュースで流れてきても
気持ちを落ち込ませないで
あたたかい言葉とあたたかいスープ
お茶をしながら おしゃべりでもして
気持ちが新しく あたたかくなるから
悲しい気持ちが湧き上がってきても
気持ちを落ち込ませないで
気分が落ちそうになったら
欅の実を食べに来た鳩たちのように
羽を伸ばしてバランスをとって
お茶をしながら おしゃべりでもして
気持ちを平らかに安らかに
あたたかい言葉とあたたかいスープ
羽を広げて 鳩のように
あたたかな日差しと寒くなった夜に
秋の気配が味方になるから。
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