【詩】二月の詩 春の静謐
こころのなかで、あなたにお話をしたら
あなたのそばで眠ってしまった
生まれて初めて感じる深い安らぎ
生まれて初めて感じる深い眠り
あなたから初めて感じる初めてのあなた
春で霞んだ青のひかりが見上げた空いっぱいに
歪んだ見方の世界が現実ではないことを
親しさのない慈悲深さの微笑みで
やさしく教えてくれる
あなたがどんなひとだか思い込んでいたけれど
世界はまるで一人も知らない
春で霞んだ青のひかりが見上げた空いっぱいに
歪んだ見方の世界の戦いが
どこか遠くで起きているわけではないことを
親しさのない慈悲深さの微笑みで
はっきりと教えてくれる
あなたがどんなひとだか思い込んでいたけれど
世界はまるで一人も知らない
春の朝のやわらかな青さに
風のない風のような安らかな静けさ
あなたから感じる初めてのあなた
現実の存在は
あなたのことを知っている