【理念で売るコーヒー #5】コミュニティの熱狂度を可視化、加速させるファンベースマーケティング -BIKAS COFFEE MEMBERSHIP導入にあたって-
いよいよ2週間後に迫ったBIKAS COFFEEの実店舗オープン。
工事は順調に進み、保健所の営業許可も無事降りました!
今はワクワクしながら、準備を着々と進めている段階です。
そんな実店舗オープンを控えている中、先週新しい発表がありました。
これまで"コミュニティベースドコーヒー"と称して、ビジョンを実現するためにコーヒーを通してコミュニティづくり(人と人との繋がり)の創出を目的にしてきた僕たちでした。
その中で2021年1月には「Official Partner制度」をスタートさせ、これまで11名の方がコアファンとしてBIKAS COFFEEの一番近くで一緒にGLOBALACTIONを開発したり、応援してくれました。
しかしこの度、その制度を廃止して、新たに「BIKAS COFFEE MEMBERSHIP」という制度を導入することといたしました。
今回の記事は「コミュニティ」と「ファンベース」をテーマに、新しい制度を導入するに至った経緯とこれからについて記していきたいと思います。
BIKAS COFFEEが考える『コミュニティ』の意味と意義
話を始めていく前に、そもそも『コミュニティ』と聞いて皆さんはどんなイメージを持ちますか?皆さんはどんな『コミュニティ』に属していますか?
普段、交友関係が少ない僕(苦笑)でさえ以下のように様々属しています。
BIKAS COFFEE
勤め先
家族
友達
ネパール仲間
東京都民
日本人
その中で大きく分けるとコミュニティは2種類に分かれます。
①自らの意志で選べるコミュニティ
・BIKAS COFFEE
・勤め先
・友達
・ネパール仲間
・東京都民
②生まれた時から決まっているコミュニティ
・家族
・日本人
生まれた場所や国は変えられませんが、大学や就職先、結婚相手など、生まれてから選べるコミュニティの選択肢は山ほどあります。
そんな数あるコミュニティの中でも、①のように自ら選べるものは「好き」「やりがい」「居心地」「自分らしさ」などのテーマで決めていくことが多いと思います。
まさにこれを読んでいただいているあなたも、少なからずBIKAS COFFEEの『コミュニティ』に関わっていることになりますが、そもそも『コミュニティ』の意味について整理しておく必要があります。
『コミュニティ』という横文字を使うことで難しく捉えられがちですが、本来『コミュニティ』とは大なり小なり、人と人とのつながりを示しています。言い換えるなら一種の「社会」ですね。
「社会」と言葉を変えた時に、僕らのビジョンに立ち返ります。
大前提このビジョンが示すように、僕らのコミュニティはサークルでも同好会でもなく、"経済社会"そのものであり、みんなの思い出をつくるために集まっていません。この理念に共感したみんなとミライをつくるために集まっています。
そして、このBIKAS COFFEEのビジョンを実現するために、共通の価値観(=ビジョンに共感するヒト・モノ・コト)が集まる「社会」をつくっていこうじゃないかということが僕たちのミッションなんです。
『ファン』は社会の一員。つくるものではなく、見つけるもの。
さて、ここまでの内容に関しては、改めての自己紹介もかねてBIKAS COFFEEのファンにとってはおさらい程度のものになりましたが、ここからが本題です。
そもそも、僕らはブランド立ち上げ当初からこの考え方にたどり着いていたわけではございません。最近やっとのことです。
『コミュニティ』は生きてます。
人と人との関係の中で言葉に対する解釈が変わったり、イメージするものが違ったり幾度となくファンやスタッフと意見を交わしながら、僕らのミッションに掲げられている『コミュニティ』の本当の意味にたどり着きました。
そんな考え方にたどり着く過程で一つの問いが生まれました。
この社会に集まる"共通の価値観を持った人たち"はどんな人たちなのだろうか?
そうです。"ファン"です。
BIKAS COFFEEの理念に共感した社会の一員です。
ここであることに気づきました。
今まではOfficial Partner(GLOBALACTIONを開発すること)=ファンと定義づけてOfficial Partnerになることを促進していましたが、単純にGLOBALACTIONを開発することはブランドの目的であって、ファンが集まる目的ではありません。
BIKAS COFFEEを飲むことも、マルシェに遊びに来ることも、GLOBALACTIONのイベントに参加することも、一緒にGLOBALACTIONを開発することもみんな共通の価値観で集まっている。僕らの経済社会の一員である。
そう考えた時に、Official Partner制度によって「ファンをつくること」でファンとそうでない人を分断し、共創関係が生まれにくいコミュニティになってしまっていたと気づきました。
本当に大切にすべきファンはどこにいるのか。
改めてこの1年半、共に歩んでくれた人たちのデータを分析したところ以下のような面白い結果が出ました。
<補足説明>
【MEMBERSHIP Gold】年間累積ご購入金額10万円以上の方
【MEMBERSHIP Silver】年間累積ご購入金額4万円以上の方
【MEMBERSHIP Green】年間累積ご購入金額1万8000円以上の方
【Others】年間累積ご購入金額1万8000円未満の方
ブランド草創期からずっと大事にしてきた「1000人が1回ではなく、100人が10回」という考え方を文字通り体現するかの如く、ブランドを支持し、応援してくれている人がこんなにもたくさんいたこと。
【理念で売るコーヒー】シリーズの一番最初のnoteでも書きましたが、2割のファンが8割の売り上げがつくるという根も葉もない根拠どおりに、はっきりと結果が出てるではないか!!!と興奮したのを今でも覚えています。
ここからわかることは、"ファン"はちゃんと僕らの経済社会の中に存在していたということ。
そんな僕らの経済社会の一員である"ファン"を見つけ、出会い、大切にしていくためにも、Official Partnerという囲いをなくし、それぞれの応援の仕方や関わり方を認められる『ファンベース*』な制度を導入し、僕らの目指すミライ・社会に貢献してくれている人に対してちゃんと向き合っていこうと決めました。
【ファンベース*】
ファンを大切にし、ファンをベースにして、中長期的に売上や事業価値を高める考え方。
(引用:ファンベースカンパニー)
僕らが目指す社会に対して貢献してくれている人(=ファン)ほどリターンを
前述に加え、BIKAS COFFEE MEMBERSHIPを導入するにあたって1番の理由をお伝えいたします。僕たちはブランドの理念を一貫させるために徹底しているバリューチェーンがあります。今回はマーケティングの部分だけ切り取って紹介します。(次回バリューチェーンの話もしたい。。。)
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