#8 映画「ゴッドファーザー」から学ぶマネジメントの在り方
不朽の名作を今こそ観たい
『ゴッドファーザー』(1972年)は、フランシス・フォード・コッポラ監督によるマフィア映画です。マーロン・ブランド(ヴィトー)とアル・パチーノ(マイケル)のW主役が凄まじい存在感を放っていますね。三部作になっており、そのどちらも素晴らしい作品だと思っています。
ヴィトーとマイケルの違いにマネジメントを学ぶ
ヴィトーとマイケルのどちらも「家族愛」を自負している存在ですが、そのコントラストに焦点をあてると考えさせられることがあります。『ゴッドファーザー2』は、(若き日の)ヴィトーと(現在の)マイケルの物語が並行しながら進むのですが、そのプロセスと成果の違いが見事に描写されます。
マネジメント観点から、二人の違いを簡単に整理をすると下記です。ちなみに、(若き日の)ヴィトーは、マーロン・ブランドではなく、ロバート・デニーロが演じています。
上記のとおり、ヴィトーとマイケルの立場と目的は基本的に同様です。「ファミリーを守る」というドンとしての考えは、共有・継承されているといえると思います。
一方で、マネジメントスタンス及びその違いから生じる手法は異なります。ヴィトーのスタンスは、相手の利や立場を考えながら、自分達の利も獲得していくというものです。その背景に信頼や信用があるので、周囲の人からも信頼が得やすいという側面がありました。しかし、マイケルのスタンスは目標達成の為には手段を選ばないことが多く、達成の裏で大きな犠牲を払うことが少なからずありました。一時的には成果が出ようとも、中長期的にはその犠牲に耐えきれない人が出てくるのは想像がつくところだと思います。
もちろん、ヴィトーもマフィアですので、善人なんてことはなく、手段を選ばないケースはあります。ただし、それは信頼と信用が失われたタイミング(=裏切りが発覚した際)であり、最終手段という側面があります。常に恐怖のマネジメントをし続けたマイケルとは大きな差があったように思います。
ここで僕のnoteを読んでくださっている方は、「これに類似した話をどこかで読んだことがある」と気付かれた方がいらっしゃるかもしれません。前回のnoteの考え方は、『ゴッドファーザー』のヴィトーから学び得ている部分があります。
日常の出来事から学びとること
今回、このテーマを取り上げた背景として、「優秀なビジネスパーソンはどのようなトレーニングをしているか?」と社内メンバーや採用面接時の候補者から質問を頂くことがわりとあった為です。
トレーニング項目にもよりますが、至極まっとうな答えとしては、「仕事そのもののトレーニング化(加重増加)」「インプット(読書、セミナー、授業等)とビジネスへの応用」「(論理的思考力を高める為の)ロジックツリーの整理」等となるのだと思いますが、今回は、「私生活の過ごし方」にフォーカスしてみました。
というのは、「日常の出来事からビジネスのヒントを得る習慣のある方」は、優秀な方が多いのではないかと考えている為です。必ずしも高尚なレベルの話に持っていく必要はないのですが、日々の出来事にアンテナを張り、気付きを得て、自らの言動やあり方を省み変化できる人は、他者との違いを生み出すことができるでしょう。
たとえば、プライベートの映画鑑賞一つをとっても、小さなヒントを得て、自分なりに原因と結果を考えてみること、自分の学びに取り入れることが習慣化されているということですね。こちらが幸せなことかどうかの判断は、人それぞれだと思いますのでお任せします。笑
蛇足)これからの人生でありがちなこと
さて、これは完全に蛇足ですが、その他にも『ゴッドファーザー』からは、日常で起こりそうなことを多く学べます。たとえば、下記はぜひ参考にして頂きたいです。
・華やかなパーティーや祭りの裏側では、不穏な動きあり
・朝起きたら、馬の頭でベッドと体が血だらけ
・油断して料金所に車で行くと、ライフルで蜂の巣状態へ
・見知らぬ隣人から荷物を預かると、たいてい拳銃
・新妻に車の運転を教えると、すかさず車は爆破
・ヘマした後に、仲間と釣りに出かけると、あっという間に海の底
どれもこれもありがちな事例。充分気をつけて暮らしたいですね。笑
本日も最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。
これまで一番読んで頂いたnoteです。
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