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Graded Readers

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英語で本を読み、新しい知識を得ることができたとき、言葉にあらわせられない大きな喜びを感じます。
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記事一覧

Dr Jekyll and Mr Hyde / ジキル博士とハイド氏

Pearson English Readers level 3 / Dr Jekyll and Mr Hyde. ジキル博士とハイド氏については恥ずかしながらそのタイトルしか知りませんでした。そのため何の知識もなく、アターソン氏がジキル博士とハイド氏についてあれこれ想いを巡らしたり懸命にふたりの間の謎を解き明かそうとしたりする様子を読みながら、わたしもあれこれ思案したりあたふたしたり、共に体感している気持ちになりながら、楽しく読み進めることができました。 最後まで分からな

Emma / 英国上流階級の恋愛事情

Pearson English Readers の level 4 の Emma. 図書館でこの本の裏表紙にある簡単な紹介文を読んだとき、奥深く興味深い人間ドラマが繰り広げられそうと思って手に取ってみた本でした。どうやら映画化にもされたようで、本の中にその写真が使用されています。 しかし実際に読んでみると、想像とはまったく異なっていました。 英国上流階級の、まだ人生経験の浅い若い男女間の恋愛事情がほとんどで、彼らの行動の多くが、誰が主催するどのようなパーティに誰が呼ばれて

Death of an Englishman / ある英国人の死

英語の勉強のために洋書を読む? それとも読書を楽しむために洋書を読む? わたしは楽しむために読みたいので、興味がなかったり、苦手な内容の本には手を伸ばしたくありません。 図書館に置かれている Oxford Bookworms の STAGE 3 の本は読みたいと感じるものが無くなってしまい、ふと STAGE 4 の本を見ると、惹かれるものが多くありそうです。今の自分にはまだ早すぎるかなと思い、迷いながら、でも誘惑に負けて STAGE 4 の本に手を伸ばしてみました。 Ox

The Wave / 波のように広がる規律

Pearson English Graded Readers の Level 2 / The Wave。 カリフォルニアのある高校に勤める歴史学の先生の小さな発想から始まった 'Wave' 。それはヒトラーとナチスにまつわるドイツの人たちの感情について生徒に学ばせるために、という想いから考えられた小さな実験でした。 その 'Wave' が中心となって話が進みますが、共感する側としない側との間で、いえ、同調する側としない側という言い方のほうが相応しいと感じますが、時間が経過

Space / 壮大で美しい宇宙

Oxford Bookworms の STAGE 3 の Space。 太陽系の中のそれぞれの惑星たちや、小惑星、彗星、衛星たちが放つ大変興味深いメッセージ。それらを世界中の科学者たちが受け取り、それを理解しやすい英語で伝えてくれる本です。 この本を読むことで体感する宇宙への旅は、果てしなく壮大で、その表現される数字を見ても想像し難い大きさ、距離、そして時間。それは、底知れぬ魅力に溢れています。 10年以上も前に著された本ですが、宇宙についてこれほどまで多くのことがすで

Martin Luther King / キング牧師

Pearson English Graded Readers の Level 3 / Martin Luther King。 キング牧師に関しては、恥ずかしながら黒人差別に反対し平等な世界の実現のため人々に働きかけた人物という程度の知識しか持っていませんでした。 はじめにこの本を手にしたとき、気軽に読むことのできない難しい部分もあるだろうなと思いましたが、まだ英語レベルが低くてもこれほど夢中になって読み進めることができたのは、何より彼に魅力があり、熱い想いや言葉が文面から伝

The Climb / ザ・クライム

Pearson English Graded Readers の Level 3 / The Climb。 ふたりの男性それぞれが、今まで誰も登ることができなかった険しい岩壁を、登るか登らないかの選択肢の中での迷いや葛藤が描かれています。 ひとりは登りたいけど登れるかどうか、クライミングに大きなトラウマを持つもうひとりは登りたくないけれど登らなければならない状況を受け入れるかどうか、そして登ることができるかどうかで葛藤します。 彼らはそれらの葛藤の末に登ることになりますが

Stories of Survival / 生き抜いた記録たち

Pearson English Graded Readers の Level 3 Stories of Survival。 過酷な状況の中で生きた抜いた 8つの実話が紹介されていました。 彼らの闘いを読んでいるととても胸が苦しくなりますが、同時に、彼らの燃え盛る炎のような熱い気持ちがひしひしと伝わってきました。どのお話も彼らは無事に生き抜くことができたとあらかじめ分かっていても、いったいどのような方法で、どのように助かったのか、なぜ助けられたのかを早く知りたいと早る想いで読

The Ring / リング

Pearson English Readers の The Ring。 とても読み応えのある、素晴らしい推理小説でした。 英語の本で、とはいっても Graded Readers ですが、しかもまだ A2 の、レベル 3 の本ですが、いったい何が起こったのか結論がとても気になり、このようなまだレベルの低い本で、まさかこれほどまでに真実が知りたい、先行きが気になる本に出会えるとは思っていませんでした。 何年も前から精神病を患ってきた主人公。 彼はなぜ、その精神的な病に陥ったの

Future Energy / 未来のエネルギー

Oxford Bookworms の Future Energy。 今後のさらなる人口増に対応するために、どのようなかたちでエネルギーを生産し、どのように人々に供給していくのか。これまで使用されてきた、地球環境を壊し汚していく化石燃料や石油には頼らずに、どのようなかたちで新しいかたちのエネルギーを生産し使っていくべきか。今現在、どのように模索され研究されているのか。どのようにそれが実践されていくのか。 地球規模の手の届かない大きな問題だと考えてしまいがちですが、あらためて

K's First Case / Kの最初の事件

Pearson English Readers の K's First Case。 イングランド郊外の大邸宅の書斎で資産家が殺害された密室殺人事件。 当時、その家にいた彼の妻と友人と義弟と秘書と家政婦の5人が容疑者です。 読み始めはありがちな設定の話だなと思いましたが、捜査官とともに事件を解決していくような気持ちになることができるように工夫された構成となっていました。時には漫画を読んでいるようなイラスト効果もあり、想像以上に楽しむことができました。 捜査官 K の考察では

The Human Body / 奇跡的で神秘的な人間の身体

Oxford Bookworms の The Human Body。 STAGE3 だけれど難しい専門用語が頻出し、はじめは図書館で借りて読んでいましたが単語を覚えながら少しずつ読んでいるととても時間が足りず、手元に置いておきたい素晴らしい内容だったこともあり、中古本を買いました。他の本と並行して少しずつ、知らない単語をAnkiに登録して覚えながら、2ヶ月間ほど掛けてようやく読み終えました。 身体を構成する臓器や組織や成分の主要なものはこの機会に覚えたいと思いました。An