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The Human Body / 奇跡的で神秘的な人間の身体

Oxford Bookworms の The Human Body。

STAGE3 だけれど難しい専門用語が頻出し、はじめは図書館で借りて読んでいましたが単語を覚えながら少しずつ読んでいるととても時間が足りず、手元に置いておきたい素晴らしい内容だったこともあり、中古本を買いました。他の本と並行して少しずつ、知らない単語をAnkiに登録して覚えながら、2ヶ月間ほど掛けてようやく読み終えました。

身体を構成する臓器や組織や成分の主要なものはこの機会に覚えたいと思いました。Ankiに登録した単語は、
たとえば目に関しては、pupil 瞳孔, iris 虹彩, cornea 角膜, eyelid まぶた, blink まばたき。血液に関しては、germs 細菌, platelet 血小板, bleeding 出血, artery 動脈, capillary 毛細血管。骨に関しては、skull 頭蓋骨, ribs 肋骨, bone marrow 骨髄, cartilage 軟骨, ligament 靭帯, joint 関節。

中古本を買ってあらためて良かったと感じたことは、印を付けておきたい単語や印象的な文章に線を引くことができること。

たとえばこの文章。

After about three hours, food leaves your stomach and goes into the small intestine. The small intestine is very narrow but it's about 7 metres long, and most of your food is digested there. Organs like the liver and pancreas produce fluids that digest different types of food.
Muscles move the food along the small intestine. After about six hours, it arrives in the wide, 1.5-metre-long large intestine. Now it is mostly fibre and waste. The large intestine takes water out of it, and any nutrients that you can still use. Then, about forty hours after you had your meal, it comes to the end of the large intestine, and you go to the toilet.

約3時間後に食べ物は胃から出て小腸に入る。小腸はとても狭いけれど約7mあり、食べ物のほとんどはそこで消化される。肝臓や膵臓などの臓器は、さまざまな種類の食べ物を消化する液体を生成する。
筋肉が小腸に沿って食べものを移動させる。約6時間後に広い1.5mの長さの大腸に到着し、そのほとんどが繊維と老廃物に。大腸は水分とまだ使うことができる栄養素を吸収する。そして食事してから約40時間後に大腸の終わりに到達して、トイレに行く。

The Human Body / Oxford Bookworms

日本語で読むと、なるほどそうなんだなって感じる程度の文章なのですが、英語で読むと、人間のからだの消化器機能に関する基本構造についてあたらめて学び認識でき、それらはなんて素晴らしい仕組みだろうと思うほどに感じ方が異なるのはなぜだろう。それはやはり英語を勉強しながら新たなことを知り学ぶことができるということは、自分にとって大きな喜びを感じることだからだと思います。

普段何気なくものを食べて、日中に身体と脳を動かし、夜に身体を休めていますが、それらはいつも当たり前に行っていることだけれど、これが無事に滞りなく体内で行われていることがいかに奇跡的なことか。人間の身体は精密機械だとよく言われるけれど、複雑な仕組みのからだの中でほんのひとつかふたつ間違えただけでこれらの当たり前のことが当たり前にできなくなる。日常の有り難さは自分の経験上、3回の入院で体感できたけれど、喉元過ぎればで、ここ最近は有り難みが少し薄れていたところにとても良い刺激となりました。

また、人間の身体に害を及ぼすものとして、代表的な薬物とアルコールとタバコはどれもやらないので関係ないと思ったのは大間違いで、次に登場したのはストレスホルモンと、座り続けることによるからだに及ぼす悪影響に関してでした。心にも身体にもつい無茶をしたりストレスをかけてしまう自分、つい長い時間座り続けてしまうことにあらためて反省し、よい戒めとなりました。

最後の章が印象に残りました。簡単に要約すると、

あなたの虹彩の色、あなたの指紋、そしてあなたの筋肉や骨のかたちは世界のすべての人とは異なっていること。感じ方や考え方も同様で、唯一無二の存在であることを忘れずに。あなたの身体は本当に素晴らしく、自分の身体を大切にして守って欲しい。

The Human Body / Oxford Bookworms

著者のAlex Raynhamさんからのメッセージに深く心を打たれました。

間違いなく何度も読み返したい本です。


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