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本を読む〜『身体的物語論』〜
『身体性を高める』にフォーカスし続けている。
とりあえず『動く』を増やせば、からだが変化を感じるかもしれない。
と思ってぶら下がったり、ひねったりあれこれしている。
できたら動物のような、あるいは人間だけれど泥臭くて原始的な感じを目指したい。『やまもとゆきえ』ではなく『からだ』になりたい。
そんなことばかり悶々と考えていたら、ある本に出会った。
『身体的物語論』。
2016年に逝去された演出家蜷川幸雄さんの本で、インタビュー、関係者の証言やレポートも掲載されているそう。
本を読むのは苦手。
子どものころは大好きだったのに、いつから活字が苦手になったんだろう?
本屋さんのそばを通ればほぼ立ち寄るし、本の手触りも好き。
でも部屋が片づかないからとKindleで読むと、あまり面白くない本は読んでいる途中でその存在すら忘れてしまう。
本に対してはそのぐらい希薄なわたしだけど、今回は別。
わたしの求める何かがそこにあるかもしれない、と買ってみた。そして読み始めた。
七〇年代はみんな違う顔と身体をもっていました。石橋蓮司や蟹江敬三( 44年生まれ)の若い頃は今のあの風貌がまんま若くなったような感じでゴツゴツ汚い顔をしていました。蟹江はジャガイモみたいだし、蓮司は苔が生えているような顔だった。七〇年代の身体は皮膚感覚がデコボコ、ザラザラしていた。現実と自分の身体が触れ合うとやすりにかかったように血だらけになる。そんな皮膚感覚がありました。
現代の若者は姿形や皮膚感覚が似てるという話に対しての記述。
正しいとか間違ってるとか、そんなことはどうでもよくて、ただからだについての言葉の質感がとても響く。面白い。
読み進めてみようと思ってます。
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