どんなヒトサラになりたいのかな?
当たり前だけど,美味しさっていろいろあるんだな。
長崎に来るとつくづく感じる。
2週間前に来た時、大好きな『Beard』にいきました。
在来種の野菜を長崎で大切に育て続けている岩崎さんとその弟子の田中さんの野菜を使ったお料理。
その逸品は野菜の持つ美味しさとエネルギーを損わないための火加減、より一層美味しく食べるためのひと工夫がされていて、食べれば食べるほど元気になるのがわかりました。
そして今回の旅の始まりは『ヤマウチ』へ。
ここの店主りえさんがわたしを初めて『Beard』に誘ってくれた人。
ここも野菜の美味しさを余すことなく楽しませてくれるお料理ばかり。
『Beard』と同じお野菜を使っているけど、またひと味違うヤマウチ。
かしこまりすぎず、からだが喜びながらもいろんな美味しさを楽しめるお料理がいっぱいでした。
そして、今宵は『CONDATE』さんへ。
こちらもお野菜ベース。
どのお料理もやさしく繊細な味のものばかり。
お野菜ばかりでもお腹いっぱいになりました。←これは『Beard』も『ヤマウチ』もそう。野菜だって主役になれるって実感できるのが素敵。
お料理ってその人そのものなんだな。
改めて感じる。
素材のよさを最大限生かして、威張ることも媚びることもなくいちばんおいしく食べて欲しいとお皿の上に盛りつけられている『Beard』。
ヤマウチも『Beard』ととても似ている。
でも、リエさんの大らかで楽しいところががお料理にあらわれてる。
だって、平家きゅうりのガスパチョだよー。
すごくない?
こんなのどうやって思いつくのー?
ひと口食べるたびに余計な思考はぶっ飛ぶよ。
そして、『CONDATE』さん。
鎌倉の大好きな『なると屋+典座』とほのかに似てる。
やさしいお出汁。
いくらでも食べられそうなぐらいやさしい味のお料理ばかり。
店主さんはお料理の説明をするとき、いつもとても恥ずかしそうなのだけど,その奥ゆかしさがお料理の端々にも感じられて好き。
どこがいいとか悪いとか。
どの店がいちばんとか。
そういうことじゃない。
どのお店もそれぞれ違ってみんな美味しい。
個性ってそういうもの。
だとしたら、わたしはどんなヒトサラになりたいのかしら?
なんて、ちょっと思う。