ストレスの静と動

一般的なストレス解消法について考えてみると、運動をするとか大きな声を出すとか、はたまたたくさん眠るとか、そんなことが挙げられてくる。
ストレスを解消するために出てくる行動の中から、選び取るでもなくなんとなく時間を過ごしているとまぁ時間が過ぎてしまっているから、結局ストレス解消のために何かできたのか、そもそも解消できたのかすらわからないまま自由に過ごせる時間は消えてしまうのだけど、折角だから解消のための時間をそれと意識して過ごせた方が気分的にはいいのだと思う。

「他人に敏感すぎる人がラクに生きる方法」という本を読んだ。
その中に"ストレスの種類を判別して解消する"ということについての記載がある。
人が受けるストレスには、色々なことを我慢して抑圧されることによって起こる"静のストレス"と、多くの物事を抱えたりたくさんの人と会ったりすることで刺激を過度に受けて起こる"動のストレス"があるというのだ。
"静のストレス"では、抑えているものを外に出すことが必要だから、ストレスを発散するための行動が有効で、カラオケやスポーツがこれにあたる。
一方"動のストレス"では刺激を鎮静化することが必要だから、ひとりでゆっくりとお風呂につかったり眠ったり、といったことが有効になってくる。

この違いを認識せずに"ストレスの解消をしなきゃ"と逆の行動に出てしまうと、かえって疲れてしまったり、悩みに意識が向いて余計に悩んでしまったり、ストレスを解消するための行動をしている筈なのに自分で増幅させてしまうこともある。
自分が抱えているストレスの種類を判別して、それに適した行動をとることが効果的な対処に繋がっていく。

適度なストレスは生活にとって必要なものだけど、それが過多の時にはストレス閾値を下げることがまず必要だ。
閾値を下げるためには、適切な処置を施さなければならない。
ストレス過多な状態が続くと人間は壊れてしまうから。
壊れてしまわないように、自分で正しく自分を守っていかなければならない。

抑え込んで辛くなってしまっているのか、圧倒されてきつくなってしまっているのか。
思ったことを言えなかったり理解してもらえないことが辛いのか、色々なことを言われ過ぎたり予定が多すぎることがきついのか。
何が要因となっているのか見極めて、折れてしまう前に適切な処置を施せるようにしていきたい。

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