真夜中の弱気
よる、不意に弱気になることがある。「こんな、で、ごめんね。」「寝させて。」「つらい。」涙とともに溢れてくるのはそんな言葉ばかりで、猫の運動会ひとつ止められやしない私に、育児なんてとても出来ないであろうと思うのが常だ。
真夜中、という時間帯は不思議なもので、開けない夜はない、とわかっているのにしんみりとする。いろんな悩みがあぶくのようにふつふつと湧き、炭酸のペットボトルの側面みたいに付着する。
ふと、通勤時間用にと購入した電子書籍を開いた。「出社しなくても最高に評価される人がやっていること」というタイトルだ。大体週末に書籍を1冊購入するので、きっと先週末は「評価されたい」という気持ちだったのだろう。
不思議なもので、本とは、開いたページに、その時の自分が投影されたような文言が書かれていることがよくある。
「あなたは何のために仕事をしているんですか?」
つまり、自分の仕事に目的をもっているか、ということらしい。私は評価されたい気持ちと、評価なんてどうでもいいという相反する気持ちを抱えて仕事をしている。入社当初にあった「技術者になりたい」という目的も段々薄れつつある。
はて、この問いとはもう少し長い付き合いになりそうだ。
夜が明けた。
目の前のやりたいこととやるべきことを仕分けて、日々を歩んでいこう。