みかたあつめ。
おはようございます。
といです。
相変わらず朝晩はまだ冷え込みます。
音を立てないよう、昨日沸かして水筒に入れておいた白湯を、湯飲みに注いで啜ります。
臓腑が(あぁ、朝か。)と動き出すのを待ちます。
そのうち隣の田んぼの蛙も段々と起き始めます。
この、とても静かな時間が好きです。
砂時計を意味なくひっくり返して、
ぼーっと今日について考えます。
今後についても。
職場での私の時計は止まったまま。
「会社のことは考えずに」とよく言われますが、
時間が経てば経つほど、気になるもの。
なにがって。
私の研究はまだ通用するだろうか、という不安。
後輩達に追い抜かれていく、という漠然とした焦り。
自分の悪癖(逃げ癖)と対峙すること。
これらに対して自信を持つには、
どうしたらいいだろうか。
時折、ふっと考えがよぎるのです。
それは雲を掴むようで直ぐに消えてしまいます。
けれども、昨日は違いました。
衣替えをして冬服を圧縮して潰して仕舞って、
新しい春の服を着た時、清々しい気持ちになりました。
私にとって必読書である方のデザインワンピース。
袖を通すと、全身をイラストが包みます。
袖をめくれば坊やが出てきます。
もうほとんど家の中にいるので、去年の冬は一着も買っていません。店にも立ち寄りませんし、女性誌も読みません。
実際に同年代の方を見る機会も少なく、暑くなってきたら何を着たら良いのか分かりません。
(そろそろ買わねばなぁ)と思っていた矢先の母からの贈り物。
ありがとう、母。
好きなものに囲まれて暮らす時間はやはり特別。
思えば昔も、イギリス近衛兵のイラストがたくさんついたワンピースを好んで着ていました。
「味方」がいっぱい!と、どこへ行くにも。
一人じゃない。
今私がハマっているヨシタケシンスケさんの絵本は、「にげて さがして」です。
本屋で偶然見かけて読んだら、なんだかしっくりきて、泣きそうになりました。
世の中の働く大人や、学校という狭い空間・社会、閉鎖的な雰囲気の中、理不尽や窮屈さを感じている人たちに響くんじゃないかなと私は思っています。
でも、この本を読み聞かせて、子供らと鬼ごっこするのも楽しいかもしれない。楽しみ方は人それぞれ。気の持ちよう次第かもしれない。
私は今日も「味方」のいっぱいいる服を纏おうと思います。
とい。