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フォーム界のレジェンド「お尻の位置」解説①

センターピンの法則を知っていますか?
ボーリングでは、センターピン(一番前のピン)を倒す事でその後ろにあるピンも連動して倒れるのです。
ピッチングフォームやバッティングフォームの習得にもこの考え方が非常に大切です。野球に限らず、すべてのスポーツにおいて言える事ですが、フォーム界のセンターピンは、「お尻の位置」の習得になります。
お尻の位置が習得出来ると、その他すべての悩みは解消します。反対を言うとお尻の位置が間違った状態では、その他すべての技術は習得不可能です。
それぐらい「お尻の位置」というのは、スポーツにおいて重要なのだという事をまず頭に叩き込んで下さい!

これから数話に渡って、お尻の位置の重要性を解説編としてお伝え致します。
その後、実践へとしてお尻の使い方やトレーニング方法をお伝えしていきます。最初からお尻の使い方やトレーニング法をお伝えしても良いのですが、なぜお尻の位置が重要なのかという理解がある事が大切です。
しっかり理解を深めていきましょう。

センターピンの法則

お尻の位置を身につける意味

では、お尻の位置を身につける意味は何かをお伝えします。その最大の目的は「下半身の力を使えるようにする事」です。
下半身には、人体の筋肉のおよそ7割占めると言われています。その力を使えるようになれば、自然と競技力が向上するのはお分かりになるかと思います。反対にお尻の位置を間違うとどれだけ頑張っても、残念ながら一生下半身を使う事は出来ません。
しかし正しいお尻の使い方を実践すれば、誰でも確実に下半身の力を使って、スポーツを行う事が可能なので、それを身につける事が最重要事項となります。

フォーム界のレジェンド「ヒップビハインド」

下半身の力を使えるようにするお尻の位置の考え方は、たった一つしかありません。それが「ヒップビハインド」です。
ヒップビハインドとは、どのような姿勢かというと、お尻が体の後ろ側に預けられた姿勢の事です。
では、このお尻の使い方を身につける事で、我々の体で何が起こるのかというと体の裏側の筋肉が使えるようになります。
試しに椅子に座るようにお尻を後ろに引き、少ししゃがんだ状態で止まって確認してみましょう。その際にお尻や太ももの裏、背中の筋肉を触ってみるとお分かりになるかと思いますが、筋肉が硬くなり、力が入っている感覚があるかと思います。
反対にお尻(膝)を前に出すようにしゃがんでみて下さい。その際同じようにお尻や太ももの裏、背中の筋肉を触ってみると全く筋肉に力が入っていないと思いますので、体感してみて下さい。
その代わり太ももの前側の筋肉にものすごい力が入っている事がお分かりになるかと思います。
このように我々の体は、お尻の位置により、使われる筋肉に違いが出てきてしまうのです。

体の裏側の筋肉を使う理由とは?

では、なぜ体の裏側の筋肉を使えば、下半身の筋肉を使う事が出来るのかというと「下半身の筋肉は、全身の筋肉たちと連動しているから」です。
先程のしゃがみ方でもお分かりの通り、お尻が体の後ろに預けられた姿勢では、主にお尻や太ももの裏、背中という人体の中でも非常に大きな筋肉に力が入ります。反対にお尻が体の前にある姿勢では、主に太ももの前だけに力が入ります。単純に使われる筋肉の量に圧倒的な差が生まれてしまうのです。補足で言うと、お尻が体の後ろに預けられた姿勢では、主にお尻に力が入ります。そして人体の構造上、お尻に力が入ると、腹筋、太ももの裏、内ももに力が入ります。さらに腹筋に力が入ると背筋を使い、太ももの裏側に力が入れば太ももの前も使い…。簡単に言うとヒップビハインドの姿勢を身につける事で全身の筋肉を連動するのです。
スポーツは連動がすべてです。大きなパワーを生み出す為、ヒップビハインドの姿勢を習得し、体の裏側の筋肉を使えるようにする事が必要不可欠となるのです。


お尻が体の後ろに預けられた姿勢

まとめ

野球に限らず、スポーツでフォーム習得において最も重要な事は「お尻の位置」になります。お尻の位置によって、人間は動作で使用する筋肉に違いが出ます。
お尻の位置を身につける意味は、「下半身の力を使えるようにする」事です。そしてお尻を始めとする体の裏側の筋肉を使えるようになると、全身の筋肉が連動して働くようになります。スポーツは、いかに全身の筋肉を連動させて動けるかが鍵となります。
次回は、更にヒップビハインドの重要性についてお伝えしていきます!
お楽しみに!!


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