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服装の暴力

最近格好いい店員さん、減りましたね。格好いいって顔がいいとかそういうことじゃなくて服装とかスタイルとか。

アクセサリーつけて帽子かぶって髭、とか多いですけど、あれ外人さん似合うんですけどね、日本人は似合いません。

ただだらしないだけ。

僕、取材していただく機会が最近多いんですけど「取材の時は服装、決めてたりしますか?」って聞かれたことがあって、そうです、実は大体決めてます。

黒とかネイビーのシャツに、黒い細めのパンツって決めていて、講演会とかセミナーも全部そうです。


なんでかっていうと服装で説得力や価値が変わるっていうことを知っているからです
特に僕みたいな34歳っていうのは若造なので(政治家なんて60歳でも青二才だって言われてますよね)自分の話す内容だけでねじ伏せていけるとは思っていなくて、服装をちゃんとしておくことで説得力を上乗せできるわけです。

TPOっていう言葉がありますけどまさにそれ。

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TPOに合った服装をしていくというのは、その場所の服装のルールに乗るという基本的なお約束ごとです。

例えば、全員がスーツで出社する会社なのにあなただけ、半袖短パンで出社していたらおかしいですよね? あなた一人が良かったとしても、周りの雰囲気は悪くなってしまったり、他社から見られたときに変な会社だと思われてしまうのです。

ここで知っておいてほしいのは、TPOはあなたのためにあるものではなく、「あなた含め周りのためのルール」だということです。

ですので、いくら自分が気にしないからと言っても、必ずTPOは考えなければなりません。

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極端なこと言うとつまりは、見た目や服装が周りへの暴力になることがあると思っていて、自分は「これが自分の好きなものです」っていう意思表明にしかすぎないと思うんですけど、それが周りへの暴力になることがあるんですね。
価値を加えることもできるし、価値をわざわざ引っぺがすこともできる。

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そのモノももちろん優れていることに違いはないけど、僕がそれを選んだ理由はやっぱりファッションであること、なんです。
ファッションって流行りとか単に服装を意味するけど、僕の中では「自分の揺るがぬ意思表示」です。

好きな服を着ること、好きな店で食事すること、好きなバンドのレコードを買う行為、全部ファッション(それを好きだという意思表示)です。

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だから、こっち(↑)の記事に書きましたが、何を着ようが、どんな髪型をしようがその人の意思表示なので自由なんですけど、それを周りがどう思うかは別の話で、飲食店はもちろん、何かしらの商品や価値を売って生活している人は「自分が何を着たいか」よりも「人にどう見られればポイントになるのか」を考えた方がトクです。

特に飲食に限って言うと、いかに美味しそうかっていう魅せ方というか、プレゼンが出来るかがセンスを問われるところで、それが付加価値なんだけど、みんなすぐ「自分のは美味しいから」みたいなこと言っちゃうんですよね。服装とかそこまで含めてのそのプレゼンなのにそこに気付かない。

価格設定の意味が分かってないと言うか、そのルックスやめれば100円値上げできるのとかがわかんない訳です。

嫌ですよね?ちょっと小汚い人にコーヒー淹れてもらったところで…僕はもはや不快にすら感じるレベルですけど、そういう意味で暴力かなぁ

まぁこういうのって経営の、お金の需要と供給みたいな市場で何が有り難くて、求められてるのか、とかも大事で、2代目とか、ただの雇われ店長には分からないところですね。単純に飲食関係なく経営の話。経営の話なんだけど服装めちゃ大事。

だから冒頭の格好いい店員さんっていうのはそういうことです。そこまでデザインして自分の服装やルックスを選択できてるかどうか。

僕も普通の営業日とかは結構今だに悩んでいます。店舗によっても変えてるし、まぁそもそも服を選ぶセンスがないっていう。笑

頑張ります。

それでは〜〜!



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山路 裕希(YUKI YAMAJI)
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