お茶の葉13:緑茶の効能

おはようございます。
今日は一日どんよりとした、そして時々降る雨で気温以上に冷え切った週末。

さて今日まではチャノキの葉っぱ(及び茎)を発酵の程度によって4つに分かれるお茶の種類を加工工程の違いによって分類してみてきた。

今日はお茶の効能に関して見ていきたい。
今日は緑茶に関して見ていこう。

緑茶

不発酵茶である緑茶には主な5つの成分が含まれている。

  • カテキン(渋味)

  • カフェイン(苦味)

  • テアニン(甘味・旨味)

  • ビタミンC

  • ビタミンE

それぞれの効能はどのようなものがあるだろう。

カテキン

緑茶に含まれているポリフェノールの一種である茶カテキンには、抗酸化作用があるため、菌から体を守ってくれる。緑茶独特な苦みや渋みもカテキンによるもの。その効能を見てみると

  • 抗酸化作用

  • 血中コレステロールの低下作用

  • 抗ウイルス作用

  • 虫歯・口臭予防

  • 血圧上昇抑制作用

  • 血糖上昇抑制作用

  • 発がん抑制作用

カテキンの抗酸化力はビタミンCやビタミンEの数十倍とも言われ、後述のビタミンC・Eなどの抗酸化ビタミン類も含まれているので、お茶は非常に強い抗酸化作用を持つ飲みものだと言える。
コレステロールには「HDLコレステロール(善玉)」と「LDLコレステロール(悪玉)」の2種類がありますが、カテキンはこの内、LDLコレステロールのはたらきを抑える効果を持っている。
カテキンは、食事とともに摂取することで、脂肪の吸収を抑える効果を発揮し、様々な生活習慣病の原因となる肥満の対策にもぴったり。
カテキンには感染感染能力を100分の1以下に抑える能力があると京都医大が発表している実績もあり、このため冬のインフルエンザやCovid-19の際なども緑茶が良いと言われた背景がここにある。

カフェイン

緑茶に限らず多くのお茶に含まれるカフェインは苦み等を形成している主な成分。そんなカフェインには大きく5つの効果がある。

  • 眠気冷まし

  • 心臓や腎臓に作用し、利尿を促す利尿作用

  • 胃酸分泌を促し、食物の消化や吸収を助ける

  • 体脂肪の分解を促進する

  • 集中力や活力の向上

ただ、ご承知の通りカフェインを摂取しすぎてしまうとカフェイン中毒・脱水症などに陥ることもあるため、摂取しすぎないようには注意したい。

カフェインは100mg以上摂取すると、睡眠障害のリスク因子となり、
カフェイン200mg以上の摂取から1時間以内は、心筋梗塞の発症リスクが高まる。
ただし、一般的な煎茶一杯(60ml)に含まれるカフェインの量がおよそ16mg程度なので、あくまで普通にお茶を楽しむ分には健康に問題はなさそうだ。

「カフェインと言えばコーヒー」というイメージが強いが、同量の茶葉とコーヒー豆を比べると、カフェイン含有量が多いのはお茶。
例えば煎茶ならコーヒーの1.7倍、玉露であれば2.7倍程度のカフェインを含んでいる。
一方、カップ一杯分で比べると一杯あたりの茶葉・豆の使用量の関係から、お茶よりもコーヒーの方がカフェインを摂取できる量が多くなる、という訳だ。(玉露はエスプレッソみたいなようなものなのでまた別。)
味の好みもあるけれど、適度に楽しみたい。

テアニン

テアニンはアミノ酸の1つで、お茶にはグルタミン酸やアルギニンといった他のアミノ酸も含まれるがテアニンが約50~60%を占めており、緑茶の味わいを左右する重要な成分。
テアニンに含まれる甘みやうまみとカテキンの苦みや渋みが合わさることにより、美味しいお茶になります。コーヒーやココアには含まれず、お茶を飲むことでしかテアニンの演出する爽やかな甘味や旨味を感じることはできない。
また、摂取することで「脳から出るα波が上昇する」という効能があります。α波とは「リラックスしているときに出る脳波」と言われ、このα波が脳から出ると、記憶力の向上、集中力のアップ、血行が良くなり、結果としてストレスが緩和される。その健康効果からリラックスをしたい時や集中力を高めたい時などに効果的。
さらに、テアニンにはカフェインの興奮作用を抑制する働きも期待でき、穏やかにカフェインを摂取できまさに一石二鳥という訳だ。

ビタミンC

ビタミンは必須栄養素であり人間の体で作り出すことができないため、飲みものや食べ物から摂取しなければなりません。中でもビタミンCは、コラーゲンの生成過程で必須な栄養素と言われており、欠乏するとコラーゲン繊維の形成が損なわれ、血管壁が脆弱化して壊血病が起こる原因にもなる。16−18世紀大航海時代に野菜やフルーツなど摂取できずに多くの船乗りが体も精神も蝕まれ死んだ、まさにその原因がビタミンc不足から来る壊血病だった。
ビタミンCは抗酸化作用も持っているため、生活習慣病の予防を促進する効果も期待できる。また、ビタミンCを摂取すると強い発がん性を持つニトロソアミンの生成が抑えられるため、結果的にがんの予防につながります。
ビタミンは体に作れないだけでなく、尿からすぐ出ていってしまうため定期的に補う必要がある。

ビタミンE

ビタミンEには非常に強い抗酸化作用があり、細胞の酸化までも防いでくれる作用があると言われているため、老化防止にぴったり。ビタミンEとビタミンCをともに摂取することによって、ビタミンEの吸収率が高くなります。ビタミンEは脂溶性のビタミンなので、ミルクティーなどにすると溶け出しやすい。


*上記の情報は以下のリンクからまとめています。

明日は他のお茶に関しても見ていこう。


僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。

皆様も、良い週末を。

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