陶磁器7:陶磁器の種類(炻器)
おはようございます。
今日は曇ってはいるものの朝から気持ちの良く朝日が降り注ぐ晴れで気温も低く、なんとなく夏の終わりを感じさせてくれる。
陶磁器には陶器、磁器、土器、炻器の4つがある中で、炻器を掘り下げていこう。
炻器の素材
せっきと読み、「炻」は国字(日本で考案された漢字)。英語の"Stoneware"の訳語で、せっきと聞くと石器を思い出すけれど、あくまで炻器は焼き物。窯を使い、焼成温度は1200 - 1300°C。土器と陶器の中間的性質を示すもので、釉薬の有無にかかわらず、透光性・吸水性ともにないものを指す。
炻器の原語である"Stoneware"は西洋陶磁の用語であり、中国、日本などの東洋陶磁の分類概念とは必ずしも一致しない。たとえば、"Celadon"と呼ばれる青色の焼き物は、日本・中国では青磁(青瓷)と言い、磁器に分類されるが、欧米では"Stoneware"の一種とみなされる。日本の陶磁研究者や陶芸作家には「炻器」という概念を立てる者と立てない者がいる。
炻器の作り方
古墳時代に朝鮮半島から成形のためのろくろや高温で焼ける「穴窯」の技術が伝わったことで作られはじめた。「焼き締め」とも呼ばれ、かたく焼きしまっているため、ほとんど水を通さない。
代表的なものとしては、常滑焼(愛知県)、備前焼(岡山県)、信楽焼(滋賀県)などがせっ器に分類されることがあります。
土器からより高い温度で焼き上げることで丈夫で水分も通しにくく、より食器として使いやすくなっているものが炻器。
この炻器に釉薬を掛けたものが陶器で、ガラス質の割合が高い素材を使ったものが磁器という分類になっている、というわけだ。
種別 焼成(おおよその温度) 釉薬 特徴
土器 低火度(1000°C以下) 無釉 軟質、土色、吸水性大
炻器 高火度(1200 - 1300°C)無釉 硬質、灰色、吸水性小
陶器 中火度(1100 - 1200°C) 施釉 硬質、灰白色、吸水性あり
磁器 高火度(1350°C以上) 施釉 硬質、白色、吸水性無
*上記の情報は以下のリンクからまとめています。
僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。
皆様も、良い一日を。