令和源氏物語 宇治編 明日からスタートです♪
みなさん、こんばんは。
明日から『令和源氏物語 宇治の恋華』を掲載させていただきます。
当初250話ほどを予定しておりましたが、それではまた一年かかってしまいますので、一話を長めに設定し、150話~200話までの間に納めるよう推敲作業を進めております。
宇治のお話は薫君が主人公ですが、実に不思議な青年です。
そして出生の秘密に苦悩し、どこか翳がある美貌の貴公子。
反対に明石の中宮の三男である匂兵部卿宮は薫のライバルともいうべき存在で、太陽のように明るく人気のある親王です。
二人は対極のようにありながら、磁石のように惹かれあいます。
そして宇治に咲いた恋は薫の運命を翻弄してゆくのです。
源氏の生涯を描いた前半部分よりも、宇治のお話は現代の我々が共感しやすいかもしれません。
薫の心裡は繊細で悩み多き現代人に通じるように思われるのです。
それでいてやはり平安時代は異界。
さまざまなエッセンスが混ざり合い、えもいわれぬ物語が完成すればありがたいな、と思います。
また長丁場となりますが、しばしお付き合いくださいませ。
青木 紫