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錠剤 140字小説

鬱で人に悪意を向けそうになったら赤の錠剤を、鬱で自分を傷つけそうになったら白の錠剤をと薦められた。

それを見て早速近くの薬局に買いに行ったのだが白の錠剤がごっそり売り切れていた。赤よりもやや二倍以上の値段なのに。でも私はホッとした。

街は平和である。

私は微笑んで赤の錠剤を手に入れた。

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