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もうすぐ30歳になるわたし。


放っておけばいつか治るだろうと思っていた
喉の痛みが2週間治らなくて
意を決して朝一番に病院へ行ってきました


基本的に私は

『自力で治せるなら病院なんて行きたくもない!』

と思っている人間なので
ここまで先延ばしにして悪化させたわけですが

「もっと早く来なさい!」

としっかり先生にお叱りを受けた
20代ラストマンスを迎える立派な成人女性です

お恥ずかしい・・・


そもそも私の家族は病院や業者に頼るより
何事も自分で直すほうが早いと思う人ばかりで

爺ちゃんはどんな大怪我をしても
「唾をつけときゃ治る」と言い

父さんは体調を崩しても
「酒飲んだらアルコール消毒になる」と言い

娘の私は「そんなアホな」と思っていたけれど

病は気からとはよく言ったもので
我が家の男たちはなぜか屈強なんです


ちなみに私の兄だけは例外で
小さい頃から体が弱く

そこらへんの血筋は私が引いたと思っています


そんな根拠のない自信のもと
なぜか大きな病もなく過ごしたわけですが

さすがに年齢を重ねると
治癒能力やら、免疫やら、新陳代謝やら、
そういったものは着実に衰えているようで

28歳になったらあたりから
風邪をこじらせることが多くなったり
怪我が治りづらかったり

重たい腰を上げて
病院に行かなくてはならないことが増えました

そんな出来事が度重なると
「大人になるって良いことばかりじゃないよな」
とつくづく思います


だけど本心では
案外ポジティブに捉えている自分もいて

また一つ歳を重ねる不安よりも
楽しみの方が8割以上を占めていたりもします


少し前のネガティブ純度100%の
根暗陰キャな私にはありえない思考回路

たぶん今頃
がっくり肩を落としながら
20代ラストマンスを過ごしていたでしょう


思えば20代前半は身体的な面においては
なにかを失う恐怖なんて
ほとんどなかったと思うんです

(精神面はいろいろありましたが…)


むしろ若さで切り抜けられる場面ばかりで

それが当たり前にずっとあるものだと
信じて疑わなかったわけで

若さゆえのアレコレを無意識にぞんざいに扱って
生きていたような気がします


だからこそ30代を目前にして
それらが否応なく失われていくからこそ
恐れと不安を感じているだけなんです


失うのは確かに悲しいことだけど

この世の中
失わないと気がつけないことの方が実は多くて

そこから得るものだってたくさんあると
わたしは思ってます


むしろ20代前半の頃より
今のほうが自分のために生きられるように
なっていたりするんです


若い時は時間が解決してくれてたことが

今や時間が解決するどころか
迷宮入りすることの方が多くなって

時間とは尊く儚いものだと知りました


『永遠』や『永久』なんて本当はこの世に存在せず

約束しても叶うはずないのに

それでも誓い合うのは

自分と、その人とを、
無条件に愛しているからこそ

口にしたいと思う言葉だと知りました


ゆるっとした洋服を可愛らしく着こなせていた
あの頃にはもう戻れないというのに

いまだに体型を気にして冒険できなかったけど

意を決して身の丈にあったジーンズを履いてみたら
意外にも様になっていて

「私まだイケてるじゃん…」

と鼻の下が伸びたりもしました



自分のことが大嫌いで
人のことも信じられず塞ぎ込んだ10代


もう人に嫌われたくないからと
なるべく目立たないように
迷惑をかけないように生きてきた20代前半


そして


私の青春と自己愛を取り戻しはじめた20代後半


失うものは確かにたくさんあったけれど

どれもこれも自分の人生にとって必要な経験で

何一つ無駄なことはありません


むしろその全てがあったから今の私を愛せています


20代のうちにそれに気がつくことができた私は

もうすぐ訪れる30代のスタートラインに
胸を張って立てる気がするのです


かかってこい30代!
絶対に幸せな人生にしてやるから!


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花崎由佳
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