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本を買う時 本を読む時 Jan30.2025
本の虫とまではいかないが、読書は子供の頃から好きな方だ。これは正真正銘の読書の虫だった父の影響。
本にはどうやら、出会うタイミングと、そこに書いてある言葉を本当に必要とするタイミングにタイムラグがあるらしい。
何年も前に買った本、ある日ふと気になってページを捲ると、これは今の自分に向けて書かれたとしか思えない、という一文に出会う。本を読む人は、きっとこんな経験をしたことがあるだろう。
だから、これは!と思った瞬間にできるだけ買うようにしている。古書店やオーナーの選書のセンスの光る個人経営の書店などの場合は特に。次にその本に出会うことはないかもしれないのだから。
購入した本は、とりあえず本棚に平置きで積み上げるので、文字通り「積読」の山ができてゆく。まるで、この積読の山がなくなってしまうとこの命が終わってしまう、とでも言うように(半ば本当だと思う)減っては増えを繰り返している。
#うちの積読を紹介する というハッシュタグを見つけたので、久しぶりにこの積読の山を洗ってみた。意外と、古くても二年物くらいで済みそうで安心しているが、二年ぶりに見つける本たちは、その存在すら忘れているものもあったりして、今まさに書店で見つけたかのような気分になり、自分の選書の確かさに一人深くうなずいたりしている。
その山の一部をここに紹介してみるが、もちろん未読なので、内容や感想についてはご自身でどうぞ。
裏アジア紀行 クーロン黒沢 幻冬舎アウトロー文庫
家から一番近いブックオフで購入。購入したのは2023年だっただろうか。コロナ禍ですっかり遠ざかってしまった海外の香りを久しぶりに思い出したくなったということか。
今気づいたけど、幻冬舎アウトロー文庫、ネーミングがもう面白すぎるだろう。この文庫の作品を追ってみたくなっている。(まだ読んでないけど)
日本脱出記 大杉栄 土曜社
2023年は大杉栄の没後100年に当たる年だったため、多くの書店で特集が組まれていた。たらればを言っても仕方ないが、この人がもっと生きていれば、と思わずにはいられない。
こちらはMINOU BOOKS久留米店で購入したものだったと思う。浮羽の本店も大好きで、そこを起点に休日のドライブへでかけることもある。
河童が覗いたインド 妹尾河童
こちらは熊本市内にある古書汽水社さんで見つけた一冊で、ご本人直筆のサインと落款入りのお宝本。こういうお宝を見つけるのが古書店巡りの醍醐味。何よりここには80年代に妹尾さんが見たインドが、ご本人による細密な絵入りで記録されている。私も2019年にインドへ行ったから、自分の見た光景と比較して、丸っきり変わってしまったところや、ここは今も変わらないのだと笑ったり、とても楽しい一冊。(完読していない)
天路の旅人 沢木耕太郎 新潮社
言うまでもない話題作。私が購入したのは2023年のようだ。昨年、読みかけていたのだけれど、一人のしかも激烈な人生について読み進める余力がなくて中断している。
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