西田敏行という俳優は、かっこよい
西田さんの訃報。悲しすぎる。
自分が日本映画というものを好きになったのがやっぱりこの俳優の影響は欠かせない。小学生の頃にはお正月映画の定番として「釣りバカ日誌」を観に行っていた。平成の無責任男を演じた映画を通して、笑って泣けて、時を経てまた見返したくなる映画。映画というものが身近にさせてくれた。
ヒューマン映画が好きだ。日本のヒューマンといえば、西田敏行ぐらいしか頭に浮かばないぐらい。
その中でも映画「学校」はたまらない。
これぞ日本映画。この質感、人生で大切にしたい映画だ。
金八さんみたいにしゃべりが達者なわけじゃないし、鬼塚みたいにかっこよくはない。一生懸命に生徒と人間対人間として向き合う先生は、当時の自分には「こんな先生にいてほしい」と心から願った。
そして映画「陽はまた昇る」でも、昭和の開拓者の男を演じた。
コメディ映画をやらせたらその存在感はとてつもなく大きいが、それがうっとおしくない。若い俳優の中にいて、優しい存在感をだしている。
こんなにも日本人の心の中に生き続ける作品を残した西田敏行。
若い人にも観てもらいたい。