心理学用語#35 優越の錯覚と抑うつリアリズム
多くの人が、自分は平均より優れていると思う傾向があります。例えば、知能や技能、望ましい性格などについて、平均的な人と比べてもらうと、多くの人が自分は平均より上だと錯覚することが心理学研究で示されています。
このような優越の錯覚を持つことによって、人は未来の可能性を信じて目標に向かうことができると考えられています。
一方、抑うつ状態では、自分について現実的なとらえ方をすることが知られています。
気分が沈みがちな状態においては現実的に自分自身をとらえてしまう特徴があり、抑うつの現実主義と呼ばれています。
脳内に言語システムが存在するのと同様に、自分自身について優れていると思う心の仕組みが脳内に埋め込まれていることが示されました。
今回、抑うつの指標である絶望感が高いほど優越の錯覚が低いことが判明し、優越の錯覚が低い背景には、線条体のドーパミン受容体密度の低下による線条体と前頭葉の機能的結合の強化が関わっていることが見いだされました。
例えば、ある課題に対する議論において、大多数の意見よりも、心配性で繊細な方の意見の方が、結果的に正解なケースがあるよね。
ちなみに、考えすぎって批評するのは、楽観的すぎるかもしれないよ?
「スキ❤️?」「キライ🙅♂️?」
▼ 引用サイト
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