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チリコン・フリッタータ!
メーデーの嵐が吹き荒れるフランスから、ボンソワー。
今日5月1日は、世界的にメーデーすなわち労働者が権利を主張する「労働者の祭典」であり、フランスではFête du travailと呼ばれる祝日だ。日本でも労働組合が集会を行ったりしているのだろうけど、権利を主張して革命まで起こしてきたここフランスではその規模が違う。
毎年大規模なデモ行進が各地で行われるのだが、今年のメーデーはフランス全土で約15万人がデモに参加。まあ例のごとく暴徒化している都市も散見されたとか。コロナが落ち着いてきたら、今度は2018年から続いているGilets Jaunes(黄色いベスト運動)がまた活発化しそうな雰囲気だ。
そんな激しいデモが行われる日でもあり、一方で、今日のフランスはmuguet(ミュゲ;すずらん)の日でもある。大切な人の幸運を祈って、スズランを贈る日だ。
始まりは16世紀まで遡るらしい。16世紀半ばすぎ、時の王シャルル9世は幸福をもたらす花とされるすずらんの花束をプレゼントされて歓喜。宮廷のご婦人たちにも幸せを分けてあげようと毎年スズランを贈ることにしたのがきっかけだといわれているそうな。また当時、すずらんは恋人たちの出会いや幸せの象徴で縁起が良いものとされ「すずらん舞踏会」なるパーティも催されていたらしい(こちらのページを参考)。
トーキョーのすずらん通りといえば、銀座のすずらん通りも有名だけど、個人的には神保町の神田すずらん通り。浪人時代を過ごした街でもあるので、思い入れが強い。あー1週間くらいぼーっとあの界隈をぶらぶらしたい。
また望郷の念に駆られてしまったが、今日、パリの花屋さんではこぞって、すずらんのほんの小さな花束(600円くらい)や小さな鉢植え(これで1500円くらい)を販売していた。
このすずらん、かわいらしい花だけど、実は猛毒らしいのでご注意を。
このサイトによると、すずらんには、コンバラトキシンやコンバロシドなどの有毒物質が特に根や花に多く含まれ、致死量は、体重1kgあたり0.3mg。青酸カリの約15倍の強さがあるのだという。かわいい花には毒があるってやつか。おそロシア。
まあ、私のような根っからの花より団子人間は、この値段でこの花ならプラス数ユーロ出してカラスミ買っちゃったほうがQOLが高まること確実なので、華麗にスルーだ。もらう分には喜んでいただくけれども。
それではようやくはじめましょう、チリコン3日目のお話。
食料を使い切るモードに入っておりここ3日ほど追加で買い物をしていないので、ありものでなにか・・・と思ったら、おととい、ウィーンのPezioさんが作られていた、じゃがいもの「フリッタータ」。じゃがいもに卵にチーズ、あるある、これだこれー!
PAPAPAPATITITITITATATATAな感じのタイトルがド迫力!ブルーチーズ入りでとても美味しそうだ。
そんでもって、パタータなPATAさんのこちらのフリッタータもそそる。
よくフランスのじゃがいもオムレツ、じゃがいものガレットや、スペインのじゃがいもオムレツ、トルティージャは作るのだけど、イタリアのオムレツ、フリッタータは一体なにが違うのだろう?と思いつつ、今日は中身同じでもフリッタータといこう。
肝心の3日目チリコンカーンがどう登場するかって?
それは最後まで待たれよ。
作り方は至極簡単。
たっぷりオリーブオイルにたっぷりにんにくと玉ねぎ小1個を薄切りにして焦げないように炒める。
じゃがいものちょい厚め薄切り(どっち?)をドーン。揚げ焼きにする感じでじゃがいもに火を通す。
火が通ってきたら、バターひとかけオン。
とんがりキャベツの芯の部分がちょこっと余っていたので、上にのせてみる。
卵4つとシュレッドチーズひとつかみ、牛乳少々と軽く塩胡椒して混ぜたら、フライパンに流し入れる。
ちなみにこちら、我が家で最も大きいフライパン。
この時点で、ひっくり返すのはリスク高すぎ、PATAさんパターンでオーブン焼きにすることを決めた。
なにより、オーブンはコンロとちがって上からも熱が入るしファンもあるので、厚めじゃがいもにもちゃんと火が入ってうまいこと全体が焼けてくれるのではないかという期待。
200度くらいで20分くらい焼いてみよう。
おっだんたん膨らんでまいりました!高まるぅ。
完成。とても美味しそうだ。
お皿にのせず、そのまま鍋敷の上にフライパンごと食卓へ。たまには良いだろう。洗い物も少なくなるし、余った分を翌日温め直すのも楽ちん、エコじょりだ。
箸休めにとんがりキャベときゅうりの塩昆布和えを用意。隣は前日のズッキーニチリコンファルシの下にしいたサムライクリチソース。
そしてファイナル3日目のチリコンカーンはこちら。ライムを添える。
当初より計画していた食べ方はこちら。
フリッタータの上にサムライマヨクリチを塗り塗りして、チリコンのせ。
これをするために、フリッタータ自体にはあまり塩分を加えていない。
はー、これは美味しい。じゃがいもにも卵にもちゃんと火が入っていて、半熟NGなOtto氏も楽々クリア。結局付け合わせはじゃがいも最高ってオチになるのだな。
というわけで、たっぷりひと鍋分のチリコンカーンはこれにて空っぽ。
長らくの間、チリ婚活(by PATAさん)じゃなかったチリコン活にお付き合いいただき、メルシーなのである。
締めくくりは、今日の俺
月初恒例、毛刈りしてスッキリ!
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