北フランスのクセ強チーズ・マロワールでつくるじゃがいもグラタン(Tartiflette au maroilles)
今日のあさんぽは秋も深まる公園へ。
俺🐶はどーこだ?
義母宅のある、北フランスの内陸・ベルギーにほど近い街で過ごす日々。
昨日つくったのは、ザ・北フランスな一品。
メインに使った食材は、北フランスならではのチーズ、マロワールだ。
マロワールといえば、noteを始めて数日くらいで書いたこの記事がある。
何にも取り上げてもらってないのに、地味にずっと読まれているこのタルト・オ・マロワールの記事。きっと日本では超絶ニッチな「マロワール」検索に刺さってるのかなと推察する。
ニッポンのチーズ評によれば、「ウォッシュ特有の茶褐色で濡れたような外観と強い個性的な匂い」で、とにかく衝撃的に臭いこのマロワール。
Otto氏は「Nattoよりマシ」というが、正直どっちもどっちよ?
さて、マロワールで今日は何をつくろうか?
タルト・マロワールは前回作ったので、今回は芋主食・北フランスの正義「じゃがいも合わせ」を採用。
Tartiflette(タルティフレット)の北フランス版、Ch'tiflette (シティフレットorシュティフレット)にしよう。
なお、タルティフレットはサヴォア地方由来の玉ねぎ、ベーコン、じゃがいも、チーズを使ったグラタンのこと。
そうそう、北フランスの総称(住んでる人とか方言とかもろもろ)のことをフランスでは「Ch'ti」(カタカナで書くとシティというよりシュティのほうが近いかも)と呼ぶ。
このCh'ti。訛りが強くて、義母のパートナーのムッシューの言ってることなんて私ほぼわかってないんだな(笑)昔大ヒットしたシュティの映画なんかもあって、面白い。
マロワールを使うから、Tartiflette→Ch'tiflette。
マロワールといえば北フランス。北フランスといえばマロワール。
マロワールが北フランスを表しているのか・・・やっぱりクセ強だぜ。
マロワール以外はフランスの一般家庭で常備してあるものでできるのがいい。じゃがいも、エシャロット、たまねぎ、ラードン(ベーコン)、バター、生クリーム。
熱いうちに皮を剥くのがどうしてもできないので、じゃがいもの皮はあらかじめ剥いて、1cmくらいの厚さに切って塩を加えた水でゆでる。あとでオーブンで加熱するので、歯応えが残るくらいの硬さで茹で上げるのがよろしいかと。
フライパンにバターを熱して、玉ねぎとエシャロット、ラードンを炒める。
焦げないようにしながら火を通したところに、生クリーム200clをどーん。しばし煮詰める。ここにナツメグを追加するのを忘れずに。
あとは並べて焼くだけ。バターを薄く塗った耐熱皿にソースを半分しいて、じゃがいもを並べて、その上に残った半量のソースをのせる。
さてここで主役マロワールの登場。あ〜くさいな〜。
適当な大きさにカットしたマロワールを並べる。このときcroûte(チーズの皮部分)を取り除かないことが重要。
200度のオーブンでトータル40分くらい。マロワールが溶けて焦げ目がつくまで焼き上げる。
あまりものの野菜(アンディーブ、トマト、イタリアンパセリ、エシャロット)で適当に作ったサラダとともにいただきましょう。
見た目はアレだけど、冬にぴったりの一品。マロワールは加熱すると臭みがうまみに変わるというか、クセがいい方向に和らぐのでとてもいい。
そしてなによりやっぱり芋とチーズは正義。じゃがいもの火入れが絶妙だった自分をほめてあげたい。
当日はもうマロワールまみれになってるから気にならないんだけれども、翌日、寝覚めでキッチンにいくとなんか臭い。あー・・・奴の仕業だなと悟る。マロワール・クッキングの落とし穴だ。
まあ、クセ強はしぶとく残り続けるってことか。マロワールみたいな強靭な精神構造ほしいな・・・なんて思いながらひたすら空気を入れ替えるのである。
冒頭の俺はどこだ?のアンサーはこちら。
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