ありがとうnote、タコとセロリのラグーパスタ
みんなも、何を食べようかまったく思いつかないときって、あるよねぇ???
今日は昼も夜もそんな感じだった。
要は、クレープの日に節分の巻き寿司と、昨日までのイベント三昧で腑抜けのフー子状態なのだ。
私が唯一、毎週楽しみに見ている占いの師、しいたけ. さんもよくおっしゃっているが、今年の上半期について我が山羊座の特性を喩えてこんな風に表現していた。もう言い得て妙すぎて土下座しますよレベル。
「最大限にできるときは時速200㎞のスピードを出す。でも、次の日になったら「今日の私は戦闘力3です。ごめんなさい」みたいなことになっていたりする」(vogueのサイトより引用)
まさに今日の私がこれ。これすぎてぐうの音もでません。
朝はもとから食べないから置いておいて、昼。
なんだかぼーっとしてしまって何を食べたいのかが思い浮かばない。でも胃袋はからっぽなので、適当に素のマルタイラーメンをかきこんだ。
午後は所用があって外に出ていたのだが、あっという間にお国の命令である門限18時。門限がこんな時間だと1日があっという間だ。中高時代も門限を設けられたことのない自治という名の放置国家な我が家では、30ウン年生きてきて初めて、しかも異国で門限を設けられたことに、未だ慣れない。
Otto氏も18時前に帰宅してきたのだが、今日は仕事でうまくいかないことでもあったのか、ご機嫌ナナメ。そういう時は、基本的に自己肯定感のカタマリな仏人Otto氏も自己嫌悪に陥るのか。思い出したように、
「もうこれ以上お腹が膨らむのはイヤだ、アリエナイ、私は食べ過ぎなんだ!」
といったような苦悩を突然吐露し、声高にダイエット宣言をする。
この宣言が発令されると、いつものダイエット食(市販の野菜ポタージュにショートパスタを入れてくたくたになるまで煮込み、上からシュレッドチーズガンのせ)がはじまるため、私はノータッチ。夫婦別食となる。
私の場合、夜はワインとつまみがあれば事足りるのだけど、そのつまみですら思い浮かばない重症ぶりなわけで。うーん。。でも今日まともな食事をしていないから、何かちゃんとしたものは、食べたい。ワインも白を仕入れてきたし。
ワインをフライングで飲みながら、我が家の食料たちを見渡す。
セロリを偏愛している自称セロリスト的には、常備菜セロリでなにかパスタにでもしようか。まあ、いつものこれかな?タコ足も冷凍してあるし。
ふと。パスタとタコといえばこの方のことを思い出した。
我が粉師匠、PATAさん。
粉師匠とか勝手にお呼びしているのでヤヴァイ感じの匂いが一瞬するのは否めないが、粉は小麦粉、特にデュラムセモリナ粉メインっす。
新鮮な食材をつかった手の込んだソースを作っていらしている間に、いきなり芸術的な自作パスタを作る工程が登場して、いつも度肝を抜かれている。
そんな粉師匠がPATA家の定番として何度か記事にされているのが、タコを細かく刻んでトマトソースとあわせてラグーにして、幅広パスタと合わせるレシピ。
師匠の投稿を読み込む。
要はこれ、大雑把にいうと、ミートソースのひき肉の変わりにタコを使った感じだろうか。私はいつも、タコはある程度の食べ応えのある大きさで食感を楽しむものだと思っていたけれど、こんなにタコを細かくして一体全体どうなるんだろうか・・・ムクムクムクと好奇心が湧いてきた。
このソースなら材料的にできそうだし、師匠のような丁寧な仕事はできないけれど、コピってみることにした。
詳しい作り方は師匠の記事をご覧あれ。とてもわかりやすい。
まず、玉ねぎのみじん切りを色が変わるくらいまで炒め、トマトソースを加えて煮込む。
にんにくとタコと、セロリスト的にはセロリも入れておこう。どれもみじん切りに。タコのみじん切りはなかなか大変である。
師匠にならって、にんにくを種を除いた鷹の爪とともにオリーブオイルでくちゅくちゅする。軽く焦げた。。
タコとセロリをくわえ、水分を飛ばす。
タコエキスすごい。この時点で悶絶系のいい香りがする。
水分が飛んだ頃に、白ワインをまわし入れてさらにぐつぐつと。
この中にパスタ投入しても普通に美味しそうだな。
ナスもあったから、これも師匠風に。オリーブオイルであえてからオーブンへいれて焦げ目を。
焼き上がり、これだけでも十分美味しいんですけど・・・。
トマトソースとタコセロリとナスを全て合わせて、あとはパスタとパスタの茹で汁を投入するのみ!
師匠はナス投入前にブレンダーでガーっとして口当たりをなめらかにされているけど、ブレンダーなしの家庭なため、ここはゴツい食感のままで。
・・・と。
ここでハプニング発生!
幅広なパスタ、タリアテッレがあったと思っていたのに(というかフェットチーネとタリアテッレって違うんでしょうか師匠)、まさかの在庫切れ。詰めが甘すぎる、私の通常運転ぶり。
しゃーない、普通のスパゲティでいくか・・・と、保管している瓶をのぞくと、
げげげ、どうみたってこれ、80gもない。
43gって・・・。。
PATAさーーーん!!
このときほど、粉師匠を召喚したいと思ったことはない。
リアルにPATAさーん!!パスタ打ちにきてーーーー!!!と叫んでいた。
外出禁止なので買いにいくわけにもいかないのが痛い。
一方、Otto氏が多用するショートパスタの類は4種類くらい豊富な量が並んでいる。うーん。。ショート系にするべきか・・・
実は私、グラタンは別にして、ショートパスタの類をそのままソースに絡めていただくことがあまりない。なぜかいつも自然と、麺状のパスタを選んでいる。いくら素材は同じでも麺の形状がいいと本能が叫んでいるようだ。
ということで、決めた。
せっかく美味しそうなソースが目の前にあるので、この43gのスパゲティを使って、ソースを堪能することにしよう。私が昼によくやる、親子丼の米を少なめにして、親子部分を満喫する感覚だ。
そして、かろうじてバゲットがあるので、ソースがあまったらバゲットにつけていただくことにしよう。
スパゲティを固めに茹でて、茹で汁とともにソースとからめる。
ソースの海におぼれながら一体化するパスタって感じ。
ただでさえ具過多なので、飾り用のタコは省略。師匠のレシピどおり黒オリーブは忘れずに、パセリとペコリーノのすりおろしをのせてみた。
パスタは半量だけど、なかなかいい感じの仕上がりではないでしょうか!?
すでに味見の時点でわかりきってはいたのだけど、みじん切りにしてもタコの旨味がすごい。というかみじん切りにするから余計すごくなるのか?
私の大雑把なみじん切りにより食感もある程度残りつつ、ナスがくたくたしすぎず、じゅわっと柔らかい油で包んでくれる感じがよい。
いつも見ているだけの憧れのレシピも、実際いざ自分で作ってみると学ぶことが多い。ナスにあらかじめ火を入れたり、トマトソースとタコたちを別に用意したり、ああ、こういうひと手間って大事なんだなあと。そして大好きなタコの新たな可能性にも気づくことができた。
空前絶後のやる気なし子だった私に、こんな体験をさせてくれたPATA師匠。そして師匠に巡り合わせてくれたnoteに、感謝の気持ちでいっぱいなのである。
2年前のこの日は、築地場外からの銀ブラをしていたようです🐶
すしざんまいの木村社長もちゃっかり鬼を被ってる!
日曜の銀座をぶらぶらするのが好きだった俺です🐶