あけまして三が日ごはん2023
Bonne année!ボナネー!
毎度お世話になっている皆様、新年あけましておめでとうございます。
フランスでは新年の抱負的なもので使われるのが、「résolutions du nouvel an」。テレビをつければ、タバコやめるーとか、野菜を多くたべるーとか、各々のresolutionsインタビューが流れてくる。
私個人でいえば、昨年は環境の変化が大きくて、それに順応するのに夢中で気づいたら1年終わっていた。同時に、昨年は自らのポンコツ具合を認識する機会がたくさんあった、ありすぎた。
今年は何かを頑張りたいな、という気持ちだけはあるけど、今のところ頑張りどころが思いつかないので、とりあえずrésolutionのひとつは早寝早起きにした。日付が変わる前にお布団へゴー、が目標。
noteでは引き続きOtto氏と俺との北フランス生活をぼちぼち綴っていきたいと思う。大切なヒトとイヌ、そして日仏の家族や友人が健康に暮らせていけるとよいなー。
さて、日本のような、いわゆる「正月三が日」のないフランス。元旦は祝日なのでダラダラするけれども、2日から正常運転で街が動く。まあその分、7月後半〜8月いっぱいのバカンスシーズンは全てがほぼ機能しないのでね・・・。
それでは、少しさかのぼって、2022年の年越しから、正月三が日のないフランスでのじょり家三が日ごはん記録を、どうぞ。
12月31日、大晦日ギリギリの仕入れ
今年の大晦日は土曜日。義母は急用で北の内陸へ帰ってしまったので、ヒト2イヌ1のしっぽりな年越しである。Otto氏の通勤に合わせて早起きして、土曜日マルシェが開催されている街へ同伴。
魚屋さんの目の前には海鮮プレートが並びまくっていた。あと大量のオマールとかエビとかカニとか貝類とか。
ノエルの名残もあちらこちらに見られる。
この港町には元旦用にあるものを探しにいったのだけど、どこにも売っていなかった。仕方なく、年越し用の牡蠣だけ買って帰宅。
お煮しめっぽいもの
大晦日の午後。そういえば正月っぽいものが何一つないなということに今更ながら気づいてしまう。せっかく義母宅でなく自宅で過ごすのにそれは味気なさすぎるだろうが。
煮物くらいはできるかな・・・と思い、食料庫を漁るとおたから発見!こんなの見つけて買って送ってくれてた母が天才すぎる。
乾物しいたけもわずかに残っていたラッキー。大根の代わりにカブ、フランスならではのじゃがいもでカサ増し作戦。
新入りのストウブ26cmラウンドをシーズニング後、早速使ってみる。かなり量が入るなこいつは。
こちらは大晦日に作って元旦にいただいた。味しみしみで美味しい。
↑この状態では全く手をつけなかったOtto氏。
2日の夜、玉ねぎをバターでよく炒めたものに水とカレールー入れて煮込んだところにお煮しめを投入した、即席リメイクカレーを作った。
お煮しめのリメイクはもれなくにんじんが可愛いのがよいな🌸
こちらは美味しいと平らげていた。やっぱり、「煮物の翌日はカレーリメイク」、これ鉄板である。
貝で年越し
おっと、まだ年越してない。
年越しにどうしたってそばが食べたいジャポネーゼ、前菜とメインをかねられるようなメニュー・・・ということで、ここは貝祭りといこう。ただし牡蠣NGなOtto氏がいるので、夫婦別食。
ノエル2022でヒットしたホタテのグラタン。5kgのホタテは一回で使い切れる訳もなく、残りのホタテはひとつひとつ綺麗にラップで包んで冷凍庫に保存していた。Otto氏にはこちらでホタテのグラタン、アゲイン。
牡蠣もグラタン化してみようってことで、ホタテグラタン用のベシャメルを少し牡蠣にも使ってみた。
毎年生牡蠣を飲みまくりすぎたせいか、昨年あたりからそんなに量が食べられなくなってきた。前は2ダース(24個)とか余裕だったけど。
なので、生・焼きが7:5という配分がちょうどよかった。
鴨南蛮と鴨丼
大晦日の私的メインはこちら、鴨南蛮である。ノエル2022で買っていた3連鴨がここでまた出番。
ネギはポワローを鴨脂でソテーして、少し甘めに作ったつゆに入れる。私は赤みの残った鴨スライスがいいけど、Otto氏はフランス人っぽくなく「肉つねにウェルダン男」なので、鴨スライスをつゆに放り込んで火を通す。
おそばは数ヶ月前にパリで仕入れていた乾麺。善光寺ネームに惹かれて買ったけど、販売元横浜じゃん。
一足早く、初日の出の写真が家族から送られてくる中、23時半前くらいにおそばを茹でて、異国の小さな街でできる精一杯の鴨南蛮。
すでにソファで寝落ちしているOtto氏を起こすも、まったく起きる気配すらない。もう諦めてひとりで黙々そばを貪り食う。
結局Otto氏には、半日おくれで元旦のお昼に年越しそばを。私は炭水化物をそばから米にシフトして、冷製鴨をのせ、鴨丼に。
つゆをぶっかけてお茶漬けっぽくして食べたらおいしかった。
TAKO(以外)焼き
元旦の夜ごはんは、ノエル2022でサンタさんが持ってきてくれたTAKOYAKIマシーンでたこパをしたい。
ということで、前述のとおり大晦日にタコを探しに早起きしたのだけど、結局見つからず。まあ、お祭りの日にタコは食べないわなフランスの人たち。
最後の頼み、なんでもあるぜピカールに向かう。海鮮コーナーをくまなく探すと、タコは一応あるけどオリーブオイルですでに調理済みのもので、タコ足オンリー冷凍ってのはどうやら販売していないようだ。惜しい!
どうしてもたこ焼きをしたい(というかそれ以外の選択肢が思いつかない)ので、ここはタコ以外焼きってことでエビとイカを買って迎える元旦。我が家の粉もんは天かす作りから始まる。
具はタコ以外なんでもあり。エビ・イカ・カニカマ・ウィンナー・・・。
スタンバイ完了。タコ以外焼き&煮しめ、飲み物はシャンパーニュというなんともなんともな元旦ディナーである。
このマシーン、温度調整もできるからいいんだけど、外枠がないから生地が溢れ出るのが難点。
生地をたっぷり入れられないのでまんまるな焼きを作るのがむずかしいけど、それっぽくはなった。
タコには劣るけど、悪くない。
小さめに作って2つを合体させる技などを編み出したりして、2日のお昼にもいただいた。
たぶん通常でもタコの仕入れが難しいような気がしているので、その他、おすすめの具などあったら教えてほしい・・・。
ねっとり濃厚・ガトー・オ・ショコラ
新年3日目。甘いのも作り始め。
3日から仕事始めなOtto氏は早くもお疲れのようなので、氏が好きそうなチョコレート系のお菓子を作ろう。
2023の年初めスイーツはこちらに。
ガトー・オ・ショコラって、卵白泡立てたり粉ふるったりするのが面倒(←昔マカロン死ぬほど焼いてたヒトがいうセリフではない)。上のレシピは材料4つでそれを混ぜ合わせていくだけっぽいのでなんとも簡単そう。
チョコとバターを細かく切ったら湯煎で溶かし、グラニュー糖とときほぐした卵を加えるだけ。
パウンド型に流し込んで焼き上げたら完成。え?これ簡単すぎない?
レアな状態で取り出すとあって若干心配だったけどちゃんと形になっている。
カット。やっぱり中はレアだけどこれ正解なのかな?
甘い香りがたちこめる中帰宅したOtto氏。
デザートに作ったよと食後に出したら、ま・じ・で・1分かからず食べ切っていた。肉はダメだけどチョコはレアでもいいのね・・・。
冷やして翌朝つまり今朝、コーヒーと合わせて私もいただいてみたけれども、これは大変に、とても、美味しい!!甘いもの食べない私が食べるんだからこれは信用してもらってOK。
こんなに簡単にできてOtto氏も喜ぶならもうこれ定番でいいわ。チョコの種類とかたまに変えてみようかな?いずれにせよ確実にカロリー爆高いけど。
てなことで、年初めから相変わらずの食攻め系となりましたが、今年もどうぞよろしゅうに。