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ひとめぼれの絶景、プローチダ島を想う〜とろとろブラータのカプレーゼ
今日は何の日、フッフー
これを口ずさめる方は、今の時代あまりいないのかな…
と想像しつつ、今日も思いッきりいってみよう。
さてここ数日、毎日のように「今日は何の日?」機能が私に迫ってくる。
IphoneのPhotosアプリも、Google Photosも、各種SNSのお知らせも、夏休みの楽しくうつくしく美味しい思い出写真ばかりをあげてくるのだ。
くやしいくらい充実していた、ここ数年の夏休みの思い出。
バルセロナのマテ貝、トルティージャ、天才ガウディの作品たち
サントロペのシックな海岸、透き通る海、ロゼのできる畑
イスキア島の天然温水、プールでひたすら読書する働きマン仲間
サンセバスチャンの宝石タパス、マルタ島のウニ、ウニ、ウニ・・・etc
2014、2015、2016に渡る、フランス滞在時の夏休み。
「郷にいれば郷に従え」の精神をたいへん忠実に守っていた私は、きちんと夏休みを頂き、友人や愛犬や母とともに、ヨーロッパの国々を旅していた。
ヨーロッパの国々といっても、イタリアかスペインか地中海の島かフランス国内か。
食を優先するため、どうしても海の近くで、ごはんとお酒の美味しそうな場所びいきになってしまう。
2015年の第1の旅が、今日のお話のテーマ。
イタリアはナポリ湾に浮かぶ島、プローチダ島だ。
小さくて魅力がぎゅっと凝縮された島、プローチダ
プローチダ島は、南イタリアのナポリ湾に浮かぶ小さな島だ。
近隣で有名どころだと、青の洞窟で名高い観光地カプリ島がある。いったことないけど。
2014年の夏休みは、同じくナポリ湾に浮かぶイスキア島へ。ここで地中海の島の魅力に開眼した私は、翌年もどこかの島に行きたい!!と熱望していた。
2015年の行先を決めるにあたり情報収集を進める中で、プローチダ島のとある高台から見下ろす街の風景に、ひとめぼれ。一瞬で心奪われることに。
しかも王道カプリ島に隠れて日本ではあまり知られていない穴場スポット。最高だ。
ということで、行先をプローチダ島、5泊6日の間、この小さな島にどっぷりつかることにした。
旅の相棒は、わざわざ地元からきてくれた高校時代からの親友Sと、当時生後5ヶ月に過ぎなかった我が愛犬。
「かわいいこには旅をさせよ」のスパルタ教育で、生後5ヶ月にして飛行機とフェリーの旅を体験することになった。
初飛行機搭乗前、どこに連れて行かれるのかどきどきしている様子
パリからは、まずナポリまで飛行機で向かい、ナポリ空港から港までバスで。ナポリは治安が…と結構ハードな怖い話を何件か聞いていたので、ナポリはあくまで通過点。街の様子をバスの中から眺めるだけにとどめておいた。
フェリー乗り場でチケットを買い、40分くらい揺られてプローチダ島に到着。
ホテルに無事チェックイン。
お疲れの子犬
早速お目当ての高台にむかうと、ひとめぼれの絶景が、目の前に。
ああ、これがみたかったのよ。
日の移り変わりとともにどういう表情をするのかみたくて、1日に何度も訪れた。夕方と夜、三者三様でどれもうつくしい。
もう、この景色だけでお腹いっぱいなのだけど、島のごはんも最高だった。
とくに忘れられないのは、ウニのパスタ。あまりに美味しくて2回食べた。
方々に造詣の深い@ケイチェルおじさんからコメント頂いたので追記すると、こちらは映画「イル・ポスティーノ」の舞台になったことでも有名。
ラッキーなことにホテルも素晴らしかった。
とくにお庭がとても素敵で、緑に囲まれながら一日中ボーッとして、アペロタイムもできる。
お庭でとれたぶどうで作ったワインを提供してくれた。天国。
そして朝食には、毎朝とれたてトマトと作りたてモツァレラがならぶ。
イタリアの島でいただくトマトの美味しさは、いい意味で異常。
どうして?ってくらい本当に美味しい。
あの燦々と輝く太陽に照らされて、伸び伸びと育ったからなんだろうなあ。
レストランで前菜として頼んでも、ハズレがない。
この美しすぎるカプレーゼの写真を見つめていたら、いてもたってもいられなくなって、昼にトマトを食べたばかりだけど、夜もトマトにすることにした。
今年はどこにも行けないので、せめて旅の味を思い出すくらい、いいじゃない。
というわけで、夜もトマト。
トマトのだし浸しアレンジ、第2弾にしてラスト。
ちょっぴり贅沢にブラータチーズを使い、夕食の前菜にカプレーゼを作ってみることにした。
トマトは、だし浸しトマトの残りに、ミディアムトマトを少し追加。
ブラータチーズは、日本にいるときはよく世界のよろず屋カルディで冷凍ブラータを購入していたものだ。
なんの難しいことはない。
ブラータチーズをお皿中央にのせ、周りをトマトで囲むのみ。
味付けは、すでに大部分のトマトにダシ風味がついているので、超シンプルにオリーブオイルと岩塩、黒胡椒をふるだけ。最後にフレッシュバジルで彩りを。
ケーキ入刀よりもテンションが上がる、ブラータに切り込みを入れる瞬間。
たまらない、このトロトロクリーム
最近、メロンやスイカや桃など、変化球カプレーゼを作ってきたが、やはり王道トマトにまさるものはないなと思い直した。
こんなに簡単で、豪華に見えて、かつ美味しいものがこの世にあるのかと。
大袈裟だけど、そう思えるくらいの一皿だ、このカプレーゼという食べものは。
ここまで称賛したところでふと、そもそもカプレーゼの起源ってなんだろう?と疑問がふつふつ湧いてきた。
検索してみたところ、どうもプローチダ島のお隣、「カプリ島のサラダ」が大元らしい。そう言われてみればなんとなく名前からしてそうっぽいではないか。
カプリ島って、ザ・観光地だし、物価も高いと聞くし、有名なのは青の洞窟くらいだろうとタカを括っていた私を、いま猛烈に恥じている。
ごめんなさいカプリ島。
こんな素晴らしいサラダを世に送り出してくれてありがとう。
これからも食べ続けます、カプレーゼ。
・・・ということで、今日はおうちごはんというより、むしろ旅の思い出になってしまった。
またいつか行きたいなあ。愛犬を連れて、地中海に浮かぶ島々に。
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